うっ産まれる〜!

 ミノリの出産は、10日も遅れている。夜牛舎を終えるとき、乳房の張りや産道の下がり方を確認し、生まれそうかどうか判断している。昨夜は、産まれないと判断して、帰ってきた。
 だが、11頃に寝ようと思って監視カメラを覗いたら、ミノリは尻尾を盛んに振り回し、腹を蹴る仕草を繰り返していた。
「アチャ〜〜〜ッ!」
夜中の出産は、久しぶりだ。昼間絶食をすると、昼間分娩になる可能性が高いのだが、最近はそんなことをしていないのに、昼間分娩が多かった。
 まだまだ時間がかかりそうだったので、モニターを枕元に置いて、ベッドにもぐり込む。
 起きると念じて寝れば、普通1時間後に目が覚める。でも、全然変化がない。また寝る。さらに1時間後。変化無し。腹を蹴る仕草もしなくなった。
 念のために、牛舎に行ってみる。全然、出産の兆候が見られない。腹に着いたゴミを取ってやる。これを落とそうと思って、蹴る仕草をしていたようだ。

 寝不足は、お肌の敵なのだ。
 前日、脱走牛を追いかけて走った後遺症が、膝関節に来ている。ちょっと嫌な感覚だ。部品交換出来たらいいのに・・・。
 牛舎に行ったら、沢山の牛が繋がれていて、沢山運古が落ちていた。妊娠牛放牧地から帰ってきた、アヤ、ユキ、マキコ、ヤスヒメだ。性懲りもなく、もう一度引っ張っていった。
 ぬかるみを歩きたくなかったので、溜め池の方から行った。すると、そこの柵が破壊されていた。帰りたかった4頭は、ここから強引に帰ってきたようだ。とりあえず、応急手当。
 放牧地を狭くされた妊娠牛達は、新しく張られたケーブルの前で、不満そうにしていた。
 と言うことで、やっと柵の修復に取りかかった。前日脱柵された馬放牧地との境界柵を、位置をずらして雪に埋もれにくくした。
 文章で書くと、サラリと一文で終わってしまうんだよな。

 28日以来書き込みが出来にくくなっていたHatena Diaryが、やっと正常に戻った。やれやれ