採卵プログラム開始

 今朝は、術痕の痛みが引いたようで、ゴロウは元気いっぱいだった。エリザベスカラーを着けた状態で、平気でぶつかってこられると、意外と痛い。『小さいことは気にしない!』というゴロウは、心配する俺を余所に、ガンガンぶつけながら走り回っていた。
 今日は、パドックの糞出しをした。牛糞と雨水が融合し、深さ10cmほどのドロドロになっていたのだ。そこに乾草をばらまき、絡め取って一輪車に乗せ、何往復もした。
 雨が止んだので、放牧地にロールを運んだ。もう草地に食べられる草はほとんど無く、俺が運ぶ草が、牛達の命を繋ぐ。妊娠牛には、ロールした後に雨に長いこと当てていたロールをやったので、表面が黴びていた。こんなまずい草が食えるかと、牛達は頭突きしていた。元気が良い。
 セリナに、PGを打った。採卵するモトツボの卵を、採卵した日に移植する予定なのだ。モトツボには、プリットと言う器具を、膣の中に挿入した。
 ベーコンの燻煙をした。スモークチップを、せたな近郊では売っていなくて、在庫していたわずかなスモークウッドで、何とか綺麗に仕上がった。
 化膿止めを飲ませたり、サプリメントを食べさせたり、最近細々した作業が増えて、おじさんはちゃんとやれているのか不安になったりする。
 
 探査機はやぶさの、4つのイオンエンジンが、とうとう1つしか動かなくなってしまったそうだ。帰還が危ぶまれているが、頑張って帰ってきて欲しい。
 はやぶさについて→これは泣ける