5時頃、豪雨で目が覚めた。カミナリも凄い。道路を、雨水が川のように流れるた。
 牛舎にも流れ込んでいたが、その割りには被害は少なかった。気温は低く寒かったが、日が出ると共に急速に暖かくなった。体を動かしていると、汗が出た。
 昼頃になって、ちょっと土が落ち着いたと思って、牧草ロールを運んだ。牛舎側放牧地では、ロールの紐を切っていると、俺に体をすり寄せてくるのは、アヤだ。可愛いのだが、とても邪魔で、ときどき足を踏まれる。
 エンジンの音を聞いて、妊娠牛達も集まってきた。いつもの広場に、ロールを置いてやると、強い順にロールを食べた。しばらく観察したのだが、特に痩せている牛はいなかった。でも、アカリはそろそろ連れ帰った方が良さそうだ。
 来月出荷するきのこのモクシがきつかったので、緩めてやろうとした。でも、頭を振って妨害し、角が顔に当たって痛かった。ここで怒ってしまっては、今後の仕事をさらにやりにくくする。冷静にスタンチョンに引っ張っていき、モクシを緩めた後、ブラッシングもしてやった。
 怒っても態度を改めない動物には、怒っても疲れるだけなのだ