スプレッダーな日

 頭痛と吐き気で、目が覚めた。ちょっとぞくぞくする。風邪をひいたか?
 二度寝して再び起きたのは、なんと7時半だった。頭痛は、まだ続いていた。牛舎に向かう。子牛は、腹を空かせて怒っていた。エサを混ぜるために下を向くと、頭がズキズキした。体調が悪いと、仕事のペースが上がらないのだ。
 寝ていたいが、せっかくマヌアスプレッダーを借りて、使える状態にしたのに、寝るのなら一旦返さなければならない。また、雨の予報があり、次に堆肥を撒ける条件が整うのはいつになるか判らない。頭痛をおして、堆肥撒きに行くことにした。
 草地について、アイドリングまで回転を落とし、PTOをONにしたら、???羽根が回らない。いつものシャーピンが切れたと思い、牛舎に引き返す。調べてみたら、羽根を回すシャーピンが切れたのではなく、ドライブシャフトのシャーピンが切れていた。こっちのシャーピンは在庫していないので、買いに出かけた。3軒廻って、ようやく見つけた。
 かなり苦労したが、やっと堆肥撒きが出来た。取り付けた板のおかげで、堆肥は細かく砕かれた状態で、草地に散布された。最後の一塊が排出されないという欠点はあるが、本来の性能が出て、俺は嬉しかった。
 4トンのスプレッダーで、10往復した。堆肥舎の堆肥は、だいたい片付いた。面積に対して、堆肥が少なすぎる。もっとも、堆肥を撒けるのは、半分ほどの面積で、残りは斜面が急すぎて命を落としてしまうのだ。
 明日、天気が崩れなかったら、踏み込み牛舎の堆肥をはがして、北山採草地に撒こうと思っている。