妊鑑な日

 モトツボの発情は、今朝になって一段と激しくなっていた。昨日見たときは、ちょっと大人しすぎると心配だったが、安心した。
 モトの発情に隠れて、ユキも発情していた。種付けに来てもらいついでに、ツボミ・シマコ・モモエの妊娠鑑定を依頼した。二十日前に発情行動をしたヒカリも、よく判らないので診てもらった。
 ツボミ(安平照)は、たぶん入っているが、エコーに写らないので、次回のお楽しみ。シマコ(平茂勝)は、『若茂勝』ご懐妊。モモエ(平茂勝)は、『福栄』ご懐妊。ヒカリ(安平)は、『鉄兵』ご懐妊?
 堆肥撒きをするために、まずマヌアスプレッダーの修理をした。
 マヌアスプレッダーは、一年で2〜3日しか使わない機械だが、買うと中古でも百万円弱する。俺の経営状態では、とても買えない。俺たちの部落では、共同でこれを持っている。使用時期が重なるのだが、交代で使っている。負担金が少ないので、多少程度が悪くなるのは、我慢する必要がある。
 一番後ろに着いていた板が、外してあった。これがないと、羽根で細かく砕いた堆肥ではなく、かたまりでボロボロ落ちる。牧草に堆肥が混ざるのは嫌なので、俺はこれを取り付けることにした。曲がった板を、大ハンマーで叩いて直した。けっこう苦労したが、なんとか着いた。
 次に、動力を伝えるユニバーサルジョイントが、曲がっていて俺のトラクターには取り付けられない。俺のテッターのジョイントが、ほぼ同じ長さだったので、俺が使用するときはこれを使う。
 やっと使えるようになって、堆肥を積んで出かけたら、突然激しいにわか雨があって、今日の作業は中止(T_T)/~~~  命知らずと言われているが、雨の中で草地にはいるほど無謀ではない。雨は、2時間も降って、地表を雨水が流れるほどの雨量だった。これでは、明日の午後まで入れない。