牛追い

yonemiki2009-08-29

 長袖のツナギを着ていても、仕事を始める前は肌寒いと感じた。晴天なのに、未明より日中の方が気温が低いそうだ。
 気になっていることとは、ちよこの容態が悪いことだ。毎日点滴をして生きている。ミルクも飲めないのだ。循環器障害が起こっているようだ。注射器で少量ずつミルクを飲ませたりしているが、助かる望みは薄いそうだ。
 涼しいと、働いている分には気持ちが良い。
 牛舎作業を終えて家に帰るとき、馬しかいないはずの北山採草地に、黒い影が・・・。最初に見つけたのは、足が白かったのでソックスだ。だが、気にしながら歩いていると、大きいのがぞろぞろ歩いているのが見えた。
 犬達と急斜面を登る。
 妊娠牛達が、全員そろっていた。モモコなどは、俺を見つけて寄ってきたりするが、声をあげて追い始める。あまり興奮させると、事態はもっと大変な事になるので、ゆっくり歩きながら追った。
 牛が追われていても、馬達は全然興味無しだ。のんびり草を食べている。
 全員無事に、牛の放牧地に追い込み、破壊された柵を修理した。
 足跡から推察すると、この柵が壊されたのは数日前だ。周りは森や谷しか無い奥地で良かった。