寿命

 そういえば、綾五郎は生後80日で離乳してしまった。切り草を混ぜたスターターを、4kg/日も食べる。この子は、とても穏やかな性格で、敷きワラ交換の時にとても癒される。
 引っ越しした多恵三郎やレイコだが、それぞれの環境にいち早く順応していて、同室の子牛たちと仲良くしている。体格差が無かったのが良かったのかな?
 敷きワラ交換を終えて昼飯に帰ったら、天気予報から雨マークが消えていた。掃除刈りに行く計画を変更し、2番草を刈り取りに行った。あまり伸びていないのだが、これは肥料不足だからこれ以上は伸びないのだ。
 昨日修理したディスクモアだが、Vベルトが減っていた。交換すると5万円を超えるので、ちょっとテンションを高めにしてそのまま使った。だが、もはや限界だったようだ。だんだん空回りするようになってきた。こんな時に限って、工具を持ってきていない。ギアを落として、ゆっくり丁寧に刈り取った。このベルトも、寿命だな。
 ゆっくりだったから、このウサギは助かったのだ。刈り取りを進めていくと、最後に残った小さな草むらの中に、子ウサギがいた。キツネがうろついているし、このままだと機械に巻き込まれるので、茂みに放してやった。果樹を食べる害獣なのだが・・・。
 帰宅しようとして機械を油圧でたたもうとしたら、油圧ホースに穴が開いて、コックピット内は猛烈な油の霧に包まれてしまった。たたまないと、道を通って帰れない。穴をタオルとゴム引き手袋で握りしめ、油圧をかけたが、熱くて耐えられない。それでもなんとかたたみ、ロープでしばって広がらないようにして、ようやく帰路についた。頭から足の先までオイルまみれだ。古い機械だから、もう寿命なのだ。
 油の中作業していたら、足下が変である。靴底が抜けていた。これも寿命だ。さらについでなのか?作業服の尻が裂けた。オケツがでかいだけでなく、生地がすり減って薄くなっている。これも駄目だな!
夜牛舎に行くと、アヤ、ナカボク、こゆきが発情していた。ナカボクは産後30日なので、ちょっと早いか?