日照不足 瀬棚産黒毛和牛の販売

 週間天気予報のくらい色が減り、赤くなってきた。最初からこんな予想なら、刈り取りをするはずだったのに・・・。
 気温は上昇し、エゾゼミが鳴いている。エゾハルゼミのような涼しげな声ではなく、単調に『ジィィィ・・・』とか『ぎぃぃぃ・・・』と鳴いている。
 今年は雨が多いせいか、畑の作物が雑草に負けている。蕎麦は、他の植物の生長を抑えるフィトンチッドを出すので、例年だとばらまきしたら雑草は目立たないのに、今年は草だらけになった。皆さんのご意見を聞くと、作物の生長が悪いので、雑草が伸びたのだということらしい。
 今年大発生したアワヨトウムシの被害は、一応沈静化の方向に行っているらしい。
 作物や牧草を一気に食べ尽くすこの虫は、俺のうちまで来るのが億劫らしい。前回大発生した年も、うちにはほとんど来なかった。その時は、師匠が動力噴霧器で消毒することを教えてくれたが、我が家の傾斜では危険すぎて入れないことが証明された。今年の大発生を聞いたとき、うちに来たらどうしようかとハラハラしていたが、人里離れた地理条件は、悪いことばかりとは言えないらしい。今年沢山移住してきたカラスも、我が家での大発生を抑える働きをしたらしい。

 牛の師匠が、30ヶ月令まで肥育した黒毛和牛の販売があった。A4等級の立派な牛だ。設定価格が安かったので、俺が販売する券は、一瞬で売り切れた。今日はその券とお肉の引き替え日だったのだ。
 実際に肉を見てみたら、格付けに違わぬ良いお肉だった。ヒレやロースの直径が大きいので、2枚入りのステーキは薄くなりすぎていたのは、ちょっと失敗かな?2月にまた販売があるらしいが、そのとき改善されると思う。
 味は・・・ 
 いろいろ障害はあったのだが、必死に懇親会に出席した。ステーキ類はすべて完売だったので、ミックスと肩ロースを頂いた。
 肩ロースは、鉄板と網とで焼いてくださったが、網で丁寧に焼いた方が、香りがとても良くて美味しかった。鉄板だと、肉を並べすぎ焼けすぎてしまうのだ。
 ミックスには、カルビなども混ざっていて、いろいろ楽しめた。美味しく食べるコツは、網でも鉄板でも、食べる速度に合わせて肉を置くことだ。一度に並べてしまうと、一番美味しい焼け加減で食べることが出来ず、脂っぽくなってしまう。
 特に上質の和牛は、火の通し方が味を決定的に左右するので、少しずつ美味しく味わっていただきましょう。今回の肉は、それに値するすごく美味しい肉です。