梅雨前線

梅雨前線の影響で、北海道は雨続きだ。北海道にしては、猛烈に蒸し暑い!気温は20℃を超えたあたりだが、息を吐くと白くなるほど湿度が高い。牛舎の床は、カビでヌルヌルし、すべてのものがカビっぽい。
 チビ子牛たちは、朝から腹を空かせて、元気に鳴いていた。特に果穂三郎は、悲鳴に近い声で鳴く。その割りには、母親のところに行くと、すぐに吸い終わる。一般に、何時までも吸っている場合、乳量が少ないと考えるようなので、ナカボクの乳量は十分だと判断して良いのだろう・・・たぶん。
 産まれたときは小さかった蕾次郎は、母親ツボミと乳母こゆきの乳のおかげで、群を抜いて大きくなった。祖母モトツボの子牛たちは、生まれはそれほど大きくなかったが、旺盛な食欲と、へこたれない精神力で、いずれも立派になった。そういったことも、関係しているのだろうか?

 ぬかるみの中、二つの放牧地にそれぞれ牧草を運んでやった。放牧地の牧草は足りていると思うが、授乳中の母牛には十分な栄養を取らせたかったし、臨月の牛を捕まえるためでもあった。
 とりあえず、8月出産のマキコとユキを捕まえに行く。だが、マサコは見あたらなかった。山から下りてこなかったようだ。ユキがいたので、牛舎側放牧地の方に追い込もうとしたが、さんざん走らされた。滑るぬかるみを走るのは、あまり好きではない。
 友人は、雨が降る直前に、8町歩の牧草全部を丸め終え、雨の中明け方までかかって160個のロールをラップしたそうだ。両親や従兄弟達の応援があったそうだが、すごいパワーだ。
 俺は、2番草を頑張って取ろう!
 新しいマウスを買った。ワイヤレスでスッキリしているが、動きが神経質で、文字を書くのが難しい。