困った天気予報

 きつい労働でも、成果があると思えば頑張れる。天気予報では、土曜日まで晴れると言っているので、頑張れば妊娠牛用にはちょうど良い牧草が仕上がると思っていた。
 朝牛舎に行くと、子牛と母牛の鳴き声がうるさかった。昨夜から腹を空かせた果穂三郎とハンナは、一目散に母親のところに走っていった。空腹のため、エサもついばんであった。
 朝飯もそこそこに、テッターをかけに行った。連続2回のテッターをかけ、昼過ぎに帰った。
 すぐに天気予報を見たら、土曜日から雨に変わっていた。いくらなんでも、2日で牧草を乾かしてロールすることは不可能だ。
 選択肢は二つだ。今日できるだけテッターをかけ、明日一部をロールして、ラップサイレージにすることと、諦めて雨に当てること。
 ラップは、出来るだけ作りたくない。後者を選択。2日続くという雨の前に、出来るだけ乾かさない方が痛みが少ない。一気に疲労する。

 こゆきの受精卵移植の日だった。だが、良い黄体が出来ていないので、今回は見送りだ。頑張って乳を出しているので、体がきついのだろう。あまり焦ることもない。