鈍感

yonemiki2009-06-04

 昨日種蒔きした畑に、雨が浸みていくのをうれしく思う。

 杉の木に、カラスが巣を作っている。たぶん、大分前から住んでいるつがいだ。このカラスが、カイトを執拗に攻撃する。
 堆肥撒きした畑にロータリーをかけたとき、トラクターの後ろをカラスが着いて歩いた。エサを食べていたカラスに、カイトがちょっかいを出したのが、事の発端だと思う。
 よほど根に持っているのだろう。低空飛行で、頭を突くそぶりをするのだが、カイトは全然平気である。うるさいときは、軽く反撃するが、自分が狙われていることを、あまり感じていない。この鈍感さは、見上げた物だ。
 『鈍感力』という本があるらしいが、カイトをみていると、その力が備わっていることは、幸せに生きる上で必要ではないかと、考えさせられる。10日以上も前の事で執念深く攻撃するカラスと、攻撃されても全然平気で平和に暮らす鈍感なカイトと、どちらが幸せだろう。
 俺は、カイトを見習いたい。防虫スプレーには、敏感だけどね・・・

 朝の天気予報では、今夜あたりから天気は徐々に好転すると言っていた。お昼の天気予報では、雨は日曜日(月曜日?)まで続くと変わっていた。しばらくは、牧草の刈り取りが出来ない。今年は、牧草の成長が遅いようだが、ちょっと調子が狂うのだ。
 機械を整備して、ゆっくり休めって事だね!

 夜牛舎を終えて帰るとき、馬の群と遭遇した。ソックスは、近づいてくる俺に、興味津々だ。
 こういう時、真っ直ぐ歩いていっては逃げられることがある。ずれた位置を目指して近づいていき、3mほど離れた位置で座り込んで、名前を呼ぶ。すると、ソックスはトコトコと、手が届く距離までやってくる。さらに姿勢を低くして、首のあたりをそっと撫でる。もっと近寄ってくる。今度は、両手を使って優しく撫でてやる。気持ちよさそうな顔をしていた。
 自分から近づいてきて気持ちの良い体験をするというのは、馬の調教ではとても大切なことだ。良い関係を作りたい。