尿撒き続き ダニとずぶ濡れの犬達

 夜中に雨が降り、地面がちょっと湿った。牧草の生長には、恵みの雨になるだろうか?
 何はともあれ、尿撒きはしなければならない。
 今日は、妊娠牛放牧地を横切って、南の方にも撒いてみた。斜面がきつく、バキュームを引っ張って登っていくのが大変だった。
 まぁ。撒きながら『効果あるのかな〜?』と思いつつも、やれることをやるしかないのだ。
 妊娠牛達には、目くらましの2番草を与え、ゲートを開けっ放しても脱走しないようにした。

 いくら俺の部屋が片付いていないからと言って、夕方ずぶ濡れで帰ってくることは無いだろう!
 気温が上昇し、犬達は水場を好む。飛び込むゴロウ。水際で浸かるカイト。
 濡れた体で泥の上をころがり、嬉しそうに帰ってくる。今日に限って、ブラシが無い。たぶん、くわえてどこかに持って行ったのだろう。
 タオルで体を拭いて入れる。
 しばらくして体を見ると、ダニが沢山着いてる。ピンセットで取ってやる。
 ところが、さらにしばらくすると、毛の表面をまた血を吸っていないダニが歩いている。雄か?
 すっかりくつろいでいるカイトは、時々顔をいじりまわされるのを迷惑そうにしながらも、されるがままになっていた。