闘牛士 駆け抜ける早春?

yonemiki2009-03-19


 敷きワラ交換の時、子牛たちはいろいろな反応をする。
 基本は、かまって欲しくて頭を擦りつけてくる牛が多い。鈴太郎のように、俺の周りをグルグル回り、股間に頭を突っ込んで、恍惚の表情になる変な牛もいる。全く邪魔をせず、すぐに退いてくれるハルカやミチルのような子牛もいる。
 綾四郎と牧三郎の部屋では、敷きワラを持って行くと、闘牛士の気分を味わえる。ボケッとしていると、股間に激しい頭突きを浴びる。闘牛士のように、敷きワラをマントに見立ててひらりひらりと身をかわすのだ。

 一気に雪解けが進み、妊娠牛の群が北山に進出し、駆け回っていた。急いで牧草ロールを持っていったので、全員帰ってきた。馬達が居なかったら、道路にまで進出して、牛舎が荒らされるところだった。牛達は、馬が怖いのだ。
 牧柵の点検に言ったら、締まった雪に埋まっていて、牛はその上を歩いて脱走していた。1m以上ある積雪に埋まった柵は、もうしばらくは掘り出せそうにないので、こまめに牧草を持って行くしかないようだ。