手抜き うつ病の話

 最近、心配なことがある。エサをやるとき、ゴロウがちんちんをちゃんと出来なくなっている、腰砕けで、すぐに足を降ろしてしまう。エサ入れを高く持ち上げて誘っても、すぐに前足が降りてしまう。年齢的なものかと、とても心配だった。
 ところが、今朝干し魚を使って、ちんちんをさせてみた。すると、数回の失敗の後、綺麗なちんちんが出来たではないか!さては、手抜きしていたな〜!でも、ちょっと嬉しかった。

 保険の勧誘の電話があった。病気しているから、保険には入れないというと、大丈夫ですよとしつこく迫られた。
うつ病なんです。」
と言うと、何も言わずに切られた(^_^;)

 うつ病は、心の風邪と言われるが、意外に死亡率が高く、年間3万人ほどの人が亡くなっている。
本人は必死に頑張っているのに、見た目には怠けているようにしか見えないのが、この病気の辛いところだ。期限や約束事を守れるくらいなら、こんな苦労はしない。その行動は、一般の人には理解されがたく、孤立しやすい。

 俺の尊敬する先輩は、うつ病になって友人や恋人を無くし、仕事も辞めた。4〜5年経って、回復期に入って安心したところで、亡くなった。
 アホな俺は、この先輩に『どうしたんですか?しっかりしてくださいよ!』と言ったことがある。先輩からは、それ以来連絡が途絶えた。亡くなったのは1年後だ。だが、先輩を追い詰めた一因かも知れない。20年ほど前の話だ。

 心が弱いからなるんだと言う人もいるが、そんなに生やさしいものではない。
 この病気を、俺は心から憎んでいる。
 主治医は、休職して3ヶ月ほど入院することを俺に勧めた。でも、できるわけがない。通常の1/3の速度でしか働けなくなったが、それが精一杯だった。もっと頑張れって励ましてはいけないのだ。
 うつ病患者に必要なのは、自己肯定感だ。それをたたき壊すような言葉は、かけないで欲しい。手に負えなくなったら、黙って側を離れればいいのだ。
 自分がうつ病になると、身の回りにはうつ病の人がとても多いのに気づき、驚く。
 それほど珍しい病気ではないのだ。だから判って欲しい。この病気の事を・・・(ご指摘ご意見、お待ちしております。)

 まぁ、俺はとてもうつ病になるタイプの人間ではないらしい。今は薬も減って、通常の2/3くらいの速度で働けるようになった。でも、たまぁ〜に、すごく落ち込むこともある。そんな時は、美味しい黒毛和牛を・・・もう在庫がない!どうしよう(T_T)/~~~

あの時、俺に何が出来ただろう?
 うつの看病は、家族にだって難しい。離婚する人も多い(^^;;;
 大学を出てもがいていた俺に、先輩を支える事なんて出来るはずもない。
 仕事をしながら一生懸命考えた。俺は、先輩が大好きだった。
「大したことは出来ないけど、俺に出来ることがあったら、いつでも気楽に連絡してくれ!」
と言って、時々土産物を持って馬鹿話をしにいくことだろうか?連絡が途絶えるまで、年に2回くらいは、新潟までバイクを飛ばして会いに行っていた。でも、うつ病に関する知識が無さ過ぎた事が、今でも悔やまれる。