牧草

　俺の牧草ロールは、芯巻だ。早刈り牧草では、乾燥が進んでおらず、中心部は茶色く変色して、食味が落ちる。
　今日は、思い切って半径が半分になった牧草を親牛用にして、新しいロールを持ってきた。青みが残る牧草は、見るからに美味しそうだ。与えてみたら、すごい勢いで食べる。今頃気がついてどうするんだと言う気もするが、大変なので気がつかない振りをしていたような気がする。
　でも、今はちょうど牛舎に繋ぐ親牛もいる。中心部の変色した部分でも、親牛は喜んで食べる。外側の食味の良いところを、子牛に与えれば、俺が悩んでいた牧草問題が、解決するかも知れない。しかしよく食べる♡
　今年は、早刈り牧草のロールを、すごく緩く巻くことにしよう。昨年は、初めて使ったので調整が判らなかったのだ。良い牛を育てるぞ！

　昨年の今頃は、牧草が無くなりそうで心配だったが、今年は大量に在庫があり、とても安心だ。
　妊娠牛に、食味の落ちる牧草を持って行ったつもりだったが、見た目が悪いのは外側だけだったようで、牛達は争って食べていた。俺も、もうちょっと牧草をみる目を養わないといけないな〜。

　未来予想図という映画を観た。強く思い続けていれば、願いはきっと叶う。