サトコ出産 浮かれる陽気 トラクター受難 離乳

yonemiki2009-03-05

 最近ラブラブの俺の彼女だが、予定より2週間遅れで、陣痛が始まった。良い関係が出来ているとは言え、迂闊に近づくと鋭い蹴りが飛んでくる。せっかくの良い関係を壊したくないので、絶対に蹴られないように助産した。
 破水した後、長手袋を着けて陰部を探ると、すごく大きな前足があった。頭も、正常な位置にある。
 サトコ(平茂勝←安福165の9)は、初産で『美津照』の息子を産んだのだが、大きすぎて滑車を使った程だった。今回は同系統の『北湖2』だが、でかい!
 産科チェーンを前足にかけ、全体重をかけてゆっくりと引き出した。頭が出ると、たいていはすんなり出るのだが、胸も腰もでかくて引っかかった。
 産まれたのは、大きな雄だった。里次郎(北湖2産子)だ。
 同期の牛達が皆七産しているのに、サトコは五産目だ。これまで、一度も母乳を飲ませたことがない。子牛が腹の下に来ると、蹴るのだ。
 だが、今年は違った。お産に時間をかけなかったので、余力が残っていたようだ。出産後すぐに子牛を舐め始め、途中で投げ出すこともなかった。子牛を立たせて、乳を飲みたそうな仕草をしたので、まず人工初乳を飲ませた。引き続き、里次郎は乳を飲みたそうだったので、サトコに任せてみた。30分くらいヨタヨタしていたが、ちゃんと乳首に吸い付いた。刺激しないように、遠くから見守ったが、とても嬉しかった。

 牛の発情にはもってこいの陽気だった。マユコとアカリが発情していた。マユコには『茂勝栄』をつけた。アカリは発情確認をして受精卵移植受け牛になってもらうつもりだ。ものすごく良い発情だった。
 浮かれていたのは、牛だけではなかった。サブトラクターで牧草を運んでいたら、轍から車輪が逸れて雪の中に滑ってしまった。こうなっては、単独での脱出は不可能だ。メイントラクターを持ってくるが、引っ張り上げることは出来なかった。
 一人で二台のトラクターを操作する。サブトラクターの車輪をゆっくり回転させ、急いでメイントラクターに乗り換えて引っ張り上げる。上がったところで、また乗り換えてトラクターを止める。よい子は真似しないように!

 サヨコ、多恵三郎、レイコを離乳した。