当選! 福六郎誕生!

 馬達は、俺が起きる頃に解放馬房から2番草の置いてある家の前に駈けてくる。そして、ポパイは俺が出かける頃を狙って、橋のたもとで餌をねだる。

 多分無理と言われていたリース事業だが、くじ運の悪い俺が、奇跡的に当選したらしい。問題は、明日までに書類を提出出来るかだ!
 今年は、血管が切れそうになりながら、重たいラップした牧草ロールを転がしたり、斜面を転がってくるのを受け止めたりするバカげた作業は無くなりそうだ\(^O^)/

 フク(賢深←北国7の8)が、予定より1週間遅れて産気づいた。予定より遅れるのは雄が多いので嬉しいのだが、ワカコのように大きな雌の場合もある。どっちかな〜?雄と期待しつつ、夜牛舎作業をした。
 一旦飯を食いに帰ろうとしたところで、一次破水。足も見えていた。さっさと引っ張り出す。
 足を触ったとき、牝だと思ったのだが、小さな雄だった。福六郎(福栄)だ。
 フクの子は、いつも小さい。本来なら、更新すべき牛だろう。でも、牧場最初の牛だし、留まりが良いし・・・。小さく産まれても、大きく育てれば良いのだ。
 しばらくフクに舐めさせている間に、急いで飯を食う。車で牛舎に行き、生後30分で人工初乳を飲んだ。すぐに立ち上がり、生後1時間で母乳を吸った。
 これで一安心。家に連れ帰る。ストーブの前で体を乾かすと、室内を歩き回った。今夜は、何時に寝れるだろう?