留まらない『安糸福』 風邪

yonemiki2008-12-02

 ローズは、耳が悪い。名前を呼んでも、なかなか聞こえない。代わりに、鼻はすごく良い。風上に立ち、風速を計算してだいたい匂いが届く頃だと思った瞬間、ブォォォ〜ッダッシュしてくる。カボチャをやると、バリバリと噛み砕いて食べる。

 我が牧場は、繁殖成績だけは良い。だから言わせてもらうが、『安糸福』は留まらない!
 今日も、『安糸福』を着けたシゲヨが発情していた。高価な種なので、これまで1発で留まってきた牛で、良い発情が来たときにだけ着けているのに、成功率12.5%は酷すぎる。今年は、全滅だ!受精卵移植より受胎率が悪いって、どういうことよ?
 これでは、いくら子牛が高く売れると言っても、元が取れない。留まらないから、『福栄』などの他の種に変えると、すぐに留まるからますます印象が悪くなる。牛は悪くないのだ。普段、留まりの良い牛が、何度も種付けすることになり、手間も金もかかる。もう使うのは止めよう。

 子牛が新たに下痢をしていたので、熱を測ったら・・・!風邪が流行している。こんな時、凍え死にそうだった鈴太郎は、風邪もひかずに元気である。俺の顔を見ると、ミルクくれと寄ってくる。

 和牛も好きだが、俺はサンマも好きである。安いし、美味しいし、頂き物の大根が有効活用できる。しばらく、サンマが続きそうだ。