待望のカッター 

 長い間、切り草が作れなくて困っていたのだが、とうとう中古のカッターが届いた。代金は、先日のバイト代で十分まかなえる。電気の配電盤工事もやってもらった。原理は判っていても、自分でやるのは違法である。扱いやすさと、十分な出力を確保しつつ、安くあげるために、あれこれ口をはさんだ。学生時代に、電気の配線工事のバイトをしたり、高校物理教師の経験が役に立った。シンプルで、スッキリした形に仕上げてもらい、とても使いやすそうだ。
 レーキは、機械屋さんに持って行ってもらった。すり減ったローラーと、折れたボルトの交換、削れてしまったアーム付け根の肉盛り・・・。こちらの方は、いくらかかるか判らないが、絶対必要なものなので、値切ってられない。轍などで、アームに無理がかかっていたのだ。
 天気予報では、しばらく牧草を刈り取ることが出来そうもない。だが、雨の予報のわりには、路面は乾いている。ディスクモアの壊れたドライブシャフトを交換した。曲がった刃を直す。カバーを固定する鉄板を溶接すれば、なんとか使えそうだが、俺の溶接機では出力が足りないかもしれない。
ローズは、古い牧草ロールをほぐして、その上で気持ちよさそうに寝ていた。飼っている動物の、幸せそうな顔を見るのは、心が和む。

 保健師さんが、書類を作りに来てくださった。ついでに血圧を測ってもらったら、あれほど高くなっていた血圧が、正常値に戻っていた。

 切り草を作った。17mmに設定してあるときいていたのに、試し切りしてみたら、全然長い!調べてみたら、設定が違っていた。歯車を交換して、好みの長さに設定し直す。牧草を吸い込む口が狭く、慣れないとちょっと怖いのだが、手軽に切り草が作れるようになったので、嬉しい。以前のように、頭から草煙を浴びることも、鼻の中が真っ黒になることもない。
 早速、配合飼料に切り草を混ぜ込んで、子牛に与えた。子牛たちも食べやすそうだった。