おぞましき糞出し 機械整備

 湿度が高い日が続いている。なんにでもカビが生える。
 ちょっと糞出しをしなかったところから、ウジが大量発生していた。慌てて糞出しする。剥がした糞の下に、白いモヤモヤが動いていて、おぞましかった。生石灰を撒く。
 幸四郎は1頭部屋なのだが、俺が入ったら大喜び!後ろを向くと、短い角をこすり付けて大歓迎してくれた。痛いので、鼻先をヒールキックするが、全然めげない。
 百三郎と雅次郎は、今月の市場から持ち帰ったのだが、あの時ブラッシングしたのがよほど気持ちよかったのか?不安な気持ちでいるところで、俺にあって安心だったのか?最近、異常に人懐っこい。力を入れようと踏ん張ると、潤んだ可愛い目をして、俺の顔を舐めに来る。

 明日も天気が良く無さそうなので、牧草収穫は出来ない。今のうちに、機械を整備しておく。モアコンディショナーのVベルトが緩んでいたので、張り直す。6本のボルトを緩めて、長いバリ(テコ)でテンションをかけ、ネジを締める。油圧を使うなどの方法もあるのだろうが、力任せにやる方法しか知らない。工具が入りにくい所もあって、苦労する。モアコンディショナーは、これでバッチリだ。
 レーキの整備にかかる。12本あるアームを外して、中心部にあるローラーを交換しようと思ったのだが、俺の工具がショボクて、錆び付いたボルトを外すことが出来なかった。何度も空振りのため左腕を強打し、断念。大切な機械なので、専門家に任せることにした。