馬喰さんが来た 八雲 電気牧柵ケーブル交換 バラ線張り

 マロンとブランカ、子馬のメグを引き取るために、馬喰さんが来ることになっていた。早起きして、ブランカとメグを、丸馬場に入れる。マロンは、最後の除草をしてもらう。
 朝牛舎をやっていると、トラックが来た。3頭乗せるにはちょっと小さいと思ったが、相手はプロである。丸馬場の入り口にトラックをピッタリ着けてブランカを乗せたら、メグは簡単に荷台に乗った。
 見た感じ、これで手一杯だと思ったが、マロンも連れて行くという。かなり苦労して、メグを親馬達の前に押し込んだのだが、暴れて可哀想だった。
 マロンは、天井が低いので、怖がっていた。手間のかかった馬だけに、とても人懐っこく、愛着もある。しかし、悲しいが俺も生き残らなければならない。最期まで、屠畜しないで欲しいというやっかいな頼みを聞いてくれただけでも、ありがたいことなのだ。メグは、引取の手間賃だ。
 幸せに暮らしてくれ!

 受付時間前に間に合いそうだったので、大急ぎで朝牛舎をやって、薬をもらうためにカウンセリングを受けに行く。来週から、天気次第で牧草収穫が始まる。いつ行けるか判らないのだ。嬉しいことに、空いていてすぐに診てもらえた。
 予定より早くすんだので、水桶や野菜の苗、紅茶を買う。
 駐車場では、ゴロウとカイトが人気者になっていた。ゴロウが格好いいとは、たいていの人が思うようだが、カイトも精悍ですごく賢く見えるようだ。どんな血統か聴かれてしまった。雑種です。とても嬉しかった。

 早く帰れたので、馬の電気牧柵ケーブルを交換した。朝、ブランカを捕まえるときに、破られているのを見たのだ。断線して電気は来ていない。途中までは針金を使い、ゲートから先は新しいケーブルに替えた。
 替えている最中に、モトツボがバラ線を破って、北山採草地に入るのが見えた。藪の中なので、なかなか上手く張れないのだ。立木を使って、2段張りした。ケーブル交換の続きをやっていたら、モトツボは再度脱走しようと試みてバラ線に当たり、引き返していた。
 全部のケーブルを張り終え、スイッチを入れたら、漏電しているサインが出た。そう言えば、外したケーブルが引っかかっているところがあった。外して、体を使って効きを試したところ、手に外したケーブルを持っていたため、心臓に電気が流れ、ひっくり返りそうになった。
 ポパイが、仲良しのブランカがいないと鳴いていた。

 日が長くなったので、つい仕事をし過ぎる。今日も、晩飯は9時頃になってしまった。さすがに疲れた。夜牛舎の作業量が多いのかも知れない。ちょっと考えてみようか?
 髪を15cmほどバッサリ切った。