石灰塗装 福四郎とカリン引っ越し 断線修理するも・・・

 ゴロウの『グッポッグッポッ・・・』というゲロをこらえている声で目を醒ます。急いで外に出してやる。まだ暗いぞ!
 気温が0℃まで冷え込み、家庭菜園のインゲン豆だけでなく、ウドやフキなどの山菜までが霜で焼けていた。トマトの苗をしまうのが遅れ、たぶん全滅しそうだ。油断大敵ってヤツだ。ジャンボシシトウの苗は、ちんまり生き残っていた。

 子牛たちが、牧草を沢山食べて、補給が大変である。もっと簡単に補給できる草架を考えなければならない。
 福五郎とカリンを、産室脇の部屋に引っ越しさせることにした。まずは、部屋の石灰塗装である。生石灰を水で溶くと、大量の熱で沸騰する。それを壁などに塗りつけていく。汚かった壁が、真っ白になるのだ。汚れを、白く塗り固めて誤魔化しているとも言う。
 横着者の俺は、この部屋に扉を着けずに使っている。大きくなって出すときは、柵を留めているネジを外す。福五郎を入れるときは、抱えて入れることができたが、カリンはでかくて暴れる。前足を壁に掛けて、後ろから押し込んで入れた。広くなった部屋の中を、走り回って喜んでくれた。

 妊娠牛とその他を分けている電気牧柵が、途中で断線しているようだ。つい先日調べたときはバッチリ効いていたのに、今では素手で触れる。ナイロンの繊維にステンレス線がより込んである。そのステンレス線が、切れているのだ。見た目で判るときもあるが、触って調べるのが一番速い。
 ビクゥッ!ときたところまでは、電気がきている。場所を特定したら、一旦スイッチを切りに帰り、再び坂を登って現場に向かう。
 今度こそ大丈夫と思って、シゲヨとヤスヒメを引っ張っていく。この2頭は、連れて行かれる先には、エサが少ないことを覚えてしまったので、引っ張るのが大変である。

 夜牛舎では、不良牛のサトコが、牛舎に帰るのを拒んで困らせた。頭にきたので、牧草を入れるついでに、トラクターで追いかけ回して牛舎に入れた。もうすぐ発情周期なので、確認の必要があるのだ。
 不思議なことに、ヤスヒメとシゲヨも帰ってきていた。_| ̄|○