さぼったツケ 切り草 命名『かねみ』

 今日も妻はすでに出勤。娘に飯を食わせ、保育所に送る。お母さんと呼んでいるが、すぐに
「お母さん、ガッコ!お母さん、ガッコ!」
と言って納得する。俺が居ないときは、
「お父さん、牛舎!」
と言っているらしい。泣いてもすぐに泣きやむのがありがたい。

 サボっていたわけではないのだが、牛舎作業をおろそかにしていたツケは大きかった。摂食量が飛躍的に伸びてきた子牛たちの部屋は、糞尿だらけだ。夜間牛舎につないだ若牛達の糞もすごい量だ。
 幸四郎には、ミルクを拒否したので、補液剤をカテーテルで流し込む。このへんの判断は、とても悩めるものなのだ。胃腸が疲れているのだという判断だが、間違っていたら体の抵抗力をなくし、細菌感染の可能性がある。

 発酵床が、せんべい布団のようになっているところがあった。子牛は寒くて下痢をしていた。急いで切り草を作り、米ぬかと共に混ぜ込んでやった。
 PGを打って、昨日が発情予定日だったタエは、卵も黄体も無いそうだった。PGに反応していない可能性もあるという。
 M7950DXでロールを運んでいたのだが、デフロックが効かないのと、タイヤの山が無いのと、傾斜が急なのとで、草架にたどり着けなかった。オマケにエンストして立ち往生。ガス欠か?それとも・・・?
 M8030で運び直し、馬や林間放牧地にも運んでやった。大金をかけて修理しただけあって、とても安定している。だが手が冷たい!
 
 夜牛舎で、幸四郎が初めて哺乳瓶から2リットルのミルクを飲んだ。ホッ!
 ナミコの娘は、カネコとかカネナミとか言っていたが、『かねみ』に決定した。財政が許せば、後継牛として残したい。