冷蔵庫も凍る トレッキング

 Tさんが来てから一度も、気温がプラスにならない!
 北海道では、凍ってはまずいものは冷蔵庫に入れるのだが、とうとう冷蔵庫の中も氷点下になってしまい、ミルクに混ぜるヨーグルトが使いづらくてしょうがない。水道は、わずかな時間で凍るので、ちょっと使っては水落をする。ちなみに止水栓も凍りつき、バーナーであぶらなければ動かない。
 林間放牧牛のために溜め池に開けた穴は、牛が水を飲めるように毎日穴を開け直し、氷を素手で掴み出すのが日課になっている。
 予報によると、Tさん滞在中は、この寒気も居座るようだ。

 牛達も寒気に慣れたのか、エサを食べる量も増えてきた。昨日組替えした部屋について、エサの微調整をした。
 リンゴの香りがする熟成EMボカシに、エサに混ぜる木炭粉と糖蜜を加えて素手で混ぜるのだが、氷点下の糖蜜は手が千切れそうになるほど冷たかった。久しぶりにEMボカシも仕込んだ。
 
 雪かきしなければならないほど吹雪いていたのが、トレッキングに行きたいねと話していたら、晴れた。雪が深いので、林間コースはラッセルするポパイの負担が大きすぎる。冬季閉鎖の道を含め、公道を行く。
 除雪していない道をラッセルするのは、ゴロウの役目だ。カイトがその後に続くが、体が半分埋まっている。ポパイはその後に続く。最近重量オーバー気味の俺を乗せ、ポパイは大変そうだった。一度、ブランカラッセルしようとしたが、フラフラと安定しないので失格。
 Tさんは、3度目の駆け足体験を楽しんだそうだ。なかなか筋がいいかも知れない。そして、きっと乗馬の魅力に取り付かれることだろう!
 帰宅後、汗をかいたポパイをタオルで拭いてやり、馬着を着せた。放してやると、馬着ごと雪浴びしていたので、今度からは雪浴びさせた後に馬着を着せることにしよう。
 手が冷たかったので、写真は無し。

 先日の調教後も、未だ捕まりにくいビクターを捕まえ、ブラッシングとエサ美味しい作戦をした。人は怖くないことを認識させるのだ。元もと頭が良く、人を好きな馬だったので、すぐ元のように人懐っこい馬になるだろう。