寒い朝 真冬日 シャッター? 兄妹 バリラリラ!

 寒波が訪れている日に、ストーブの無い朝を迎えた。北海道の農場体験に来て、こんなに寒い体験をすることも無かろうに・・・。今日の最高気温は、−5℃だという。
 とりあえず、みんなが起きる前に牛舎に行く。今朝は、凍り方にも気合いが入っており、排水口まで凍ってしまった。流し付近に水が溢れ出し焦ったが、しばらくしたら流れ始めてくれ助かった。
 冷え込んだわりには、子牛たちは良くエサを食べていた。

 朝っぱらから呼び出された電気屋さんは、代わりのストーブを持ってきてくれた。

 分業して朝牛舎を終える。子牛が元気だと、作業していて気分がいい。ようやく修理成ったクボタのタイヤを引取に行く。

 昨日、林間放牧地から帰ってきてしまった牛達の、帰宅経路を調べにいく。風が強いので、体感温度は猛烈に低い。顔が引きつってしまう。
 ため池は完全結氷しており、昨夜トラクターで割ってやった水際でさえ、分厚い氷が張っており、俺が跳ねてもビクともしなかった。沢も凍っており、林間放牧地の牛達は、水を飲むことが出来なくなっていた。また割ってやらないと・・・。
 
 外出するには勇気が必要な気温だったが、あばら牛舎入り口にビニールシート・シャッターを作りに行った。子牛の風邪防止のためには、是非ともしなければならない仕事だが、こんな風の強い日にする作業ではないと思った。
 風であおられるシートを農業体験者のTさんに押さえてもらい、壊れたシャッターの外側に貼り付けた。更にあおられるシートに、細木で桟を着けていく。初めはどうなることかと思ったが、桟が増えていくたびに、シートはあおられなくなった。シートの中と外では、体感気温が段違いだ。
 明日は、このシート・シャッターを巻き上げる仕掛けを作る予定だ。(未定)
 
 今夜の夜牛舎は平和に終わった。シートシャッターのおかげで、風が吹き込まなくなったせいか、子牛のエサ食いも良かった。
 
 娘は、ゴロウを兄貴だと思っているふしがある。今日は、Tさんにゴロウが撫でられて、
「良い子だね〜」
といわれているのを見て、とてもうらやましかったようだ。ゴロウがお座りといわれたら、娘も一緒に座り、撫でられたら一緒になってゴロゴロ転がって撫でられていた。

 その娘は、イヤだと言う代わりに、
バリラリラ!」
と言う。これは、ゴロウがカイトを怒るときに
「ガルルッ!」
と言うのを真似ているうちに訛ったものだ。
 お前は一応人間なんだけど・・・!