憤慨!糞害! 大嵐 

 昨夜の穏やかな星空から一転し、家が揺れるほどの大嵐で目覚める。天気予報では、弱雨となっていたはずだが・・・。しかも、異臭がしている。
「またライカか?」
イカは、トイレでウンチをしたあと、砂をかける習慣がないのだ。それにしても、臭いがきつい。階段を降りて、原因が解った。夜に我慢できなくなったゴロウが、玄関で粗相をしてしまったのだ。でっかい固まりが2つあった。1つは生協の注文用紙の上である。
「・・・。」
無言でゴロウを蹴りだし、運古の始末をする。商売柄、運古を扱うのは慣れているが、行きたいならちゃんと言えよな〜。ご丁寧に、長靴の脇には、ゲロまであった。

 疲れが取れきれない寝起きに、こんな掃除をするとは思ってもなかった。
 外は大荒れである。カヌー乗りでもある俺は、強風が嫌いである。北極圏までカヌーを漕いだときは、連日北風に悩まされたこともある。
 牛舎が不安になって、監視カメラを見た。
「・・・。」
牛舎の扉が壊れて、親牛達が侵入していた。急いで服を着て、牛舎に行く。惨状については、あまり書きたくない。救いは、長期熟成した食用EMがひっくり返されなかったことだ。
 
 こんな嵐の日に限って、放牧地の牧草ロールは食い尽くされているし、子牛のエサに混ぜる切り草は無くなる。開き直って、ずぶ濡れになりながら作業した。

 写真は、ストーブの前で寝る3匹だが、真っ黒なのでよく判らない。