悩める牛飼い???

 怠けているわけではないのだが、毎日長時間働いているわりには、仕事が進まない。原因は、子牛の観察に時間を取られているせいらしい。

 小上がり式発酵床にして、4部屋8頭の子牛は暖かい臭いのない寝床で寝ることが出来るようになった。しかし、米ぬかを入れすぎたせいか?発酵温度が高すぎて子牛が汗をかき、風邪をひいたのが出てしまった。
 熱を測ったり、注射したり、パドックに出して風を当てたり・・・。発酵床の子牛たちの容態は落ち着いてきたようだ。
 昨日から、フジコがロタウイルスらしい白痢をしていたので、牛用ポカリスエットを飲ませていた。これも、1日半以上続けるのは良くないと聞いているし・・・判断に苦しむ???(結局ミルクを飲ませた)

 離乳した子牛たちだが、乾草だとほとんど食べないのに、グラスサイレージ(干し草の漬け物)はよく食べる。子牛にサイレージは良くないというのが定説らしいが、明らかに目の色を変えて食べるので、ついやってしまう。しかし、この時期はスターター(配合飼料)を食い込ませる時期でもあるし、判断に苦しむ???

 外では、数頭の親牛達が怪しげな行動をしている。タエ・ミツヒラシゲ・スズコ・ヤスヒメなどがメンバーだ。スズコは数日前に種付けしたばかりだし、ミツヒラシゲはエコーで胎児を確認している。時間をかけて観察し、タエとヤスヒメを獣医さんに診てもらった。
 タエは粘液も出ていたが、まだ卵胞が小さいということだった。放してすぐに、マウンティングされてジッとしている牛を発見!種付けしたばかりのスズコだった。どうなっているんだ???

 元七郎の下痢が止まらない。エクテシン投与や、マイシリン注射などで熱も下がっている。食いすぎの可能性もあるし???
 今晩は、エサを減らして、大量の生菌製剤を経口投与し、明日も下痢だったら獣医さんに診せよう。ここも、小上がり式発酵床にしたいのだが、米ぬかがまだ入荷しないので、作れないのだ。下痢をしていても、腹が冷えなければ少しは安心できるのだが・・・。EMボカシの消費量が増えたので、わずかに残っている米ぬかは、そちらに使わなければならないのだ。

 先日、堆肥の中に頭を突っ込んだまま燃料切れになったトラクターM7950DXだが、燃料ポンプのエア抜きバルブが見つけられず、長く伸ばした延長コード(途中で断線しているし)を使って充電し、長時間セルを回して燃料を送って始動するが、脱出直前にエンスト・・・。

 あばらD型の屋根張りをしたのだが、先日暗いつなぎ牛舎の屋根に透明波板を使ったので、枚数が足りず・・・。
 
 悩める牛飼いであった。
 
 昨夜、ローガン(友人)のことを思い出してメールしたのだが、今夜テレビで『エンド・オブ・デイ』をやっていて驚いた。この映画は、ニュージーランド留学中の1999年大晦日に、一緒にピクトンでキャンプしていたニュージーランド人の友人達と、字幕スーパー無しで観たことがあるのだ。
 ブル・シット(スラングです)のナイセン(建築家)が、
「運古みたいな映画だ!」
と酷評していた駄作で、日本語で観てもおもしろくない宗教色の強い映画だった。