脱柵牛との格闘 アカリ種付け 反省会

 朝牛舎は、ドタバタしていた。切り草がない。超早期母子分離したフジコは、腹が減って泣いているし、あたふたしているところに林間放牧していた妊娠牛のモトツボ・ツボミ・モモエ・ヒカリが乱入してきた。そこに機械屋さんも参入して、てんやわんやである。

 すぐに捕まったヒカリは、牧草を運ぶ台車に一時繋ぎ、モトツボとモモエはスタンチョンに繋ぐ。走り回って逃げているツボミは、サイレージの置いてある空き地に走っていったが、しばらく放って置く。
 そんなところに、獣医さんまでやって来た。まだ繋いでいなかったアカリを繋ぐために、牛の群全部を呼び戻し、なんとか種付けをしてもらう。『福栄』をつける。

 機械屋さんとは、修理代の支払い方法という深刻な話をまとめなければならない。思っていたより高い修理代に打ちのめされる↓。

 モモエは、先日引っぱるのに苦労したので、モクシをつけてやる。脱柵を場所を調べたら、馬の放牧地との境を走ってきて、勢い余って電気牧柵にぶつかったらしい。林間放牧新入りたちなので、修理すれば次は大丈夫かな?
 ヒカリとモトツボの2頭を同時に引っぱって、林間放牧地に連れて行く。モモエは、鎖首輪の時より素直に引かれてくれた。しかし、牛を引っぱって歩くのも、あばらには堪える。
 
 夜牛舎を早めに終わらせ、和牛改良組合の反省会に出た。成績表とも言える今年の販売記録をもらった。俺の牛はほぼ平均というところだ。死にかけていた蜜四郎や下痢の止まらなかった真由太郎などの反省もあるが、DG(1日の増体量)が1.1を超えていた秋三郎や幸三郎が、市場相場で安くなってしまったのは悔しかった。雄雌合わせてのDG平均が0.96と良かったので、過密状態を解消したり、足は長いが幅がない体型(飼い主に似るらしい)を改良できれば、今後もう少し伸びる余地があるのでは無かろうか?

 懇談会では、大量の霜降り肉を、すき焼きと焼き肉にして食べた。この時の会話をブログに載せると、身の危険を感じるので差し控えたい。みなさん、とても楽しんでおられた。当然、俺も楽しかった。
 ビンゴゲームでは、俺はビリッケツの方だったが、いろいろな大人のオモチャが当たっている人もいた。大人のオモチャ缶詰を、尊敬する奥さんに頂き、感謝!(していいんかな?)改良組合は、大人の集団なのだ!
 
 これまで牛飼いをして、いろいろ困ったことがあるが、特に町から支援を受けたこともないし、してくれるとも思っていない。しかし、医療問題について町長を怒らせたことが、いまだに尾を引いていることを知り、ちょっとビックリした。あまり気にするつもりもないが・・・。