堆肥撒き完了 乗馬体験

 朝牛舎作業を女性陣に任せ、俺は堆肥撒きに専念した。
 南の草地に向かう道は、吹きだまりになっていて通行不能だったので、北山採草地に登る道を切り開く。我が家の親牛達は周年昼夜放牧なので、堆肥として集められるのは子牛の糞だけだ。熟成した堆肥は、半年分が小型マニアスプレッダーで10杯ほどだ。未熟な堆肥がまだ残っているが、これは切り返しをしつつ、妊娠牛達の冬季寝床になる。
 
 女性陣にとって、チビ子牛たちの部屋の糞出しは楽勝だったそうだが、大子牛の糞出しは骨が折れたそうだ。二人とも汗だくになって、無口になっていた。これからは気をつけよう!
 
 昨日の乗豚に続き、今日は乗馬をしてもらった。広い放牧地にいる馬を、連れてくるところから手伝ってもらう。ブラッシングをして・・・。日が暮れるのが早いので、馬とのふれあいの時間を割愛してしまった。本来ならここでもう少し時間をかけ、彼女の不安を取り除いてやるべきだったのだろう。農場体験の女性は、馬という動物に対する恐怖を持ったまま、トレッキングに出発してしまったのだ。
 もちろん、何も起こるはずはない。我が家の周りに出来た新しい林道を初めて通ったが、馬の上で暴れない限りオリーブは安全に着いてくる。そこに俺の過信があり、初めて乗馬する人の恐怖を取り除くという心配りが足りなかった。これでは乗馬を楽しむどころではない。反省!