激しく氷点下

 天気が良くないので、娘との乗馬は無しである。早めに起きて、一人で朝牛舎に向かう。ルーティンワークの後、牛舎の環境整備を続行した。隙間のあった透明波板に継ぎ足しをしたり、D型格納庫の骨組みの歪みを正し、ボルトで固定した。
 
 家の窓(北海道なのに、一重ガラス)に、ビニールを貼る作業をした。低断熱低気密住宅の我が家は、ストーブを焚いても暖かくなりにくいのだ。隙間の多い窓は、ビニールを貼ると風が入り込んでパンパンに膨らんでいた。貼った途端に窓際の気温が上がるので、やり甲斐のある仕事だ。(早くやれよ!)
 台所の扉を断熱にしようと思ったが、以前造った部品の一部が見つからなかったので、今日は断念。
 居間の床に貼った50mmのスタイロフォームの断熱効果は劇的だったので、もっと全体的にやることになりそうだ。
 
 早めに夜牛舎をやるつもりだったのだが、重大な用事が発生して遅くなってしまった。遅くなったので、妻も娘を背負ってエサやりの手伝いをしてもらう。
 気温は急激に下がり、牛舎内は氷点下5度だった。水道・ホース・ローズ用のジャガイモ・子牛の水桶・ジョンの引き綱・・・すべてのものが、固く凍りついていた。
 ガスバーナーで水道管を暖め、お湯を沸かしてホースを使えるようにし、氷を割った水桶にはぬるま湯を入れてやる。パドックに出る扉を閉め、放牧している牛達に牧草ロールを3個運んでやる(腹が減ると寒い)。機械の移動もした。
 急激な気温変化に、子牛の体調も心配だ。母牛タエの下痢が気になったので、昨日エクテシンを飲ませてみたのだが、いきなり治っていた。子牛には定期的に飲ませているので気がつかなかったが、若母牛に激しい下痢をしているのがいて気になっていたが、原因が解って良かった。早速エクテシンを飲ませる。

 氷点下5度の中で、長時間の作業に付き合わされた娘は、
「足が痛い。痛い。」
と訴えていた。家に帰ってみたら、手も足も霜焼けになっていた。