旧ローズ部屋の消毒 脱走経路を潰せ! 雨漏り対策

 昨夜は、ミノリが出産しそうな気配があったので、あまり眠れなかった。枕元にモニターを置くのだが、あまり落ち着いて寝られない。結局空振りだった。
 疲れがとれないまま、寝室の外を見ると、丸馬場に妊娠牛達が集まっていた。調教でもして欲しいのだろうか?などと笑っている場合ではないのだが、特に悪さをするわけでもなかったのでそのまま朝飯を食う。
 一応、放牧地の柵内に入れて、娘を保育所に送ったが、帰ってきたときにはまた脱走していた。ゴロウ達に見張りを頼み、朝牛舎をする。
 
 苦労してチビ三頭にミルクを飲ませるが、百三郎が一番下手くそで、両手で補助しないと飲めない。母子分離したばかりのコモモは、上手に飲めているのに・・・。こんなに苦労した子牛は初めてだ。
 ローズのいた部屋を掃除した。豚は、寝る場所とトイレを使い分けるので、掃除がしやすかった。糞や敷きワラを剥がし、塩素消毒をした。目が痛くなる。大型扇風機で床面を乾かす。
 
 昼飯前に、再び柵内に追い返し、脱出経路から離れた奥地まで追い込んでやった。
 小雨の降る中、新しい柵を作りに行く。林間放牧に慣れ、林の中を突っ切って出てくるようになったのだ。(脱走する前に柵を作るのが常識だが・・・)
 電気牧柵で、脱走口を塞ぐ。
 
 アモキサンという新しい薬を飲んでいるので、けっこう意欲的に動けるようになっている。怖いのは、働きすぎて疲れすぎることだ。
 柵を作った勢いで、乾草庫の雨漏りを修理しに行く。D型格納庫なのだが、途端に穴が沢山あいており、乾草ロールを入れても腐ってしまうのだ。巨大なブルーシートを内側から張り、雨が牧草に直接かからないようにした。
 高所作業だが、牧草を積んだトレーラーを足場に使ったので、とても能率的に作業できた。
 
 ローズの部屋には、ジュンコと明里太郎を引っ越しさせ、空いた部屋には百三郎・トモコ・コモモを引っ越しさせた。それぞれ環境が良くなって、俺の気持ちもちょっと軽くなった。
 
 我が子ながら、娘の頭の良さにはいつも驚かされる。1歳半で、後かたづけがとても上手である。
 カメムシの死骸があると、
「お片づけ〜!お片づけ〜!」
と歌いながら拾ってゴミ箱に捨てる。
 風呂に入れるとき、顔にシャワーがかかっても大丈夫なことを教えるために、シャワーのお湯を口に入れ、うがいをして湯船(たらい)の外に出すことを3回ほどやって見せたら、今日は自分でシャワーヘッドを持ってお湯を口に含み、たらいの外に出していた。