久々の脱走牛 簡易草架 コモモ母子分離

 朝から犬たちが騒がしい。娘の仕度を済ませて窓の外を見たら、黒い固まりが動いていた。メロンが混ざっているので、妊娠牛の群である。とりあえず行ってみたら、フクが柵の中に居たので、ゲートを開けてフクを撫でてやる。すると、群全体が後を着いてきて、一件落着。こんなに苦労しなかった脱走劇も初めてだ。
 
 育成牛舎内の早刈り牧草だが、数日でバラバラに崩され敷きワラになってしまう。悩んだ末、錆びた足場用鉄骨を4本接続させ、簡易草架を作ってみた。牧草があふれるのに変わりはないのだが、柵があるので崩したロールの上に寝ることができず、ちょっとは無駄が省けるかもしれない。
 放牧地の牧草も寂しくなってきたので、それぞれ乾草を置いてやる。脱走は、エサ不足と飲み水が無くなったときに起こりやすい。
 
 今年は、これまでで最高の実りの秋である。剪定した梨だけでなく、大木の荒れ放題の梨の木にも実が沢山なり、どこに行っても山ブドウが豊作だ。熊出没の話を聞かないが(俺が知らないだけかも?)、山の熊たちもお腹いっぱい平和に冬ごもりしてくれることを祈りたい。