糞出しな日 流星

 牧草ロールも終わり、あとは馬糞だらけになった乾草庫の中を掃除して、穴だらけの屋根にブルーシートを貼り付け、草地にころがっているロールを積み上げるだけだ(けっこう大変!)。
 
 おろそかになっていた牛舎作業を、念入りにやった。糞出しや健康管理だ。
 肺炎で、廃用にするしかないだろうと言われたQ太郎だが、風通しと日当たりの良い部屋に移したら、とても元気になった。だが、この冬を無事にこすことができるかどうかはわからない。
 俺の愛馬ポパイは、客に何時間も走り続けられるという過酷な乗り方をされた後、気がついた俺がケアを知らなかったため、慢性肺炎の宣告を受けたことがある。しかし、翌年の秋口から徐々に負荷をかけて体を鍛えたところ、肺の音が消えて治っていると言われた。
 Q太郎も、引き牛運動をし続けたら、体が丈夫になるだろうか?『慢性肺炎』は市場で売るときに申告しなければならないが、肥育して3ヶ月以上(種類による)抗生物質を使わなければ、食用として問題が無くなる。安くたたき売るより、ビニールハウスの踏み込み牛舎でも作ってやれば、どうにかならないだろうか?
 こんなことを書いたら、怒られるだろうな〜〜〜。
「今でさえ、人手が足りなくてひ〜ひ〜言っているのに、これ以上仕事を増やしてどうするの?」
 
 忙しさにかまけて娘の面倒をあまり見ていなかったら、以前のような心の通い合いが薄れてしまったような気がする。ひたすら妻に抱っこを求め、俺のところに来てくれない。けっこう寂しい。
 
 夜牛舎も丁寧にやったので、すっかり遅くなってしまった。満天の星空を見上げながら歩いていたら、長い尾を引いて天頂から南に向かって大きな流星が・・・!
「あ〜〜〜っ!」
でも綺麗だった。