牧草収穫不能な冷たい風 ベーラー壊れる 育成牛対策

 まだ、哺乳瓶ホルダートレーニングが出来ていない子牛のミルクやりを終えたあと、牧草集めに行く。

 レーキをかけるが、今日も風が強い。グローブをしないと手がかじかみ、ヤッケのフードをかぶっても、帽子ごとはがされてしまう。 レーキが触った牧草は、風で舞い上がり、または丸まって大きな固まりを作った。ロールベーラーで木の陰に作った列を集めるが、風で舞い上がった牧草がシャフトやベルトに絡まり、6本あるロールベルトの2本が切れてしまった!
 自然に逆らった作業をしても、疲れるばかりか、大切な機械を壊してしまい、出費がかさむだけだ。これまで、何年もやってそろそろ覚えてもいい頃だが、物覚えが悪くて情けなくなる。
 
 切れたベルトは、シャフトにガッチリ絡みついており、俺の技術ではどうすることもできないことは、一目瞭然だった。今日も機械屋さんを呼ぶ。同時に、中古機械の当てが無いか、別な機械屋さんにも相談する。
 
 修理にきてくれたヤンマーの機械屋さんは、重いシャフトを抜き取ってベルトを外してくれた。ロールピンが折れてしまい、5枚あるワッシャーの3枚しか入らなくなっていた。
 原因は、スクレーパーという棒が無くなっているため、絡みつく牧草を剥がせなくなっているせいだと言う。タダの棒らしいが、ジョンディアの部品は高いのだ!ベルトも、かなり傷んでおり、続けて使うためにはかなりの修理費がかかりそうだ。
 ヤンマーで、この機械を下取りにして、中古のベーラーを安く買えないか効いたら、下取りできる状態ではないと言われてしまった。
 
 出産した牛達と、妊娠して予定日が遠い牛達を分けて放牧し、出産後の牛は妊娠鑑定を受けるまで良い牧草を与えている。3歳以下の若い牛達は、出産後の牛達と一緒に放しているのだが、大きな牛達に良い牧草を食べられてしまうので痩せてしまい、産後の牛達は必要以上に太ってしまう。
 仕方なく、若い牛達だけのグループを作って、分けて飼うことにした。手間が増えるが、牛は大切な財産なので・・・。