整備不良機械の展示会?

 朝から機械屋さんが来てくれ、レーキのパンク修理までやってくれた。かなり前にパンクしていたのだが、俺の持っている工具や技術ではホイルがはずせなかったのだ。昨日、機械屋さんも挑戦してくれたが、やはり相当大変な作業で、今朝改めてやってくださった。
 
 そんなことをしていたら、カズエの種付けを依頼する電話が遅れてしまい、今回は見送る。
 ジュンコと雅次郎には、半量の代用乳を与え、その後親の乳首に吸い付かせる。手間がかかるが、母子分離を段階的に行うためだ。11頭の子牛にミルクを与え、裸馬出勤した妻にエサをやってもらう。
 
 昨日異音がしていたジョンディアのロールベーラーを点検してみたら、ピックアップタインがたくさん着いたシャフトの1本を固定しているボルトが抜け落ちていた。以前使っていたタカキタのロールベーラーは、それに気がつかずに運転して再起不能になってしまったのだ。ボルトを探して買っている暇がないので、機械屋さんに電話する。(他にも不具合があったから)
 
 フォードに着いたモアコンディショナーを外そうとしたが、ドライブシャフトのロックピンが2本とも折れて抜けなくなっており、断念。燃料フィルターにエアが入っており(気がつくのが遅かった)、エンジンがかからなく苛立つ!
 根本的に、機械の整備をしなおさなければ、せっかくの機械も宝の持ち腐れである。
 
 午後からレーキをかけに行く。ロールベーラーが直ると信じて・・・。昨日の事故を受け、さらにタインと地面の接触を弱くするようにしたのだが、クボタがわだちで横滑りした拍子に、ちょっと曲がりが気になっていた腕の1本が折れてしまった。ここは無くても動くし、そこだけ交換することもできる。また出費!とりあえず、全体の2週目と、前山西斜面をレーキした。予想外に牧草が厚く、トラクターの腹に支えるほど集まった。
 
 かなり苦労して、ジョンディアも使えるようになった。運転状況を見てから帰るというので、山に登りレーキをする。3個目から普通に動くようになった。日本海では、また竜巻が発生しており、機械屋さんも驚いていた。竜巻はすぐに消えたが、巨大な積乱雲が発生し、我が家をかすめるように激しい雨が降っているのが見えた。暗くなるまでに、20個のロールを作ることが出来た。クボタは、ライトがつかないのだ(恥)。
 
 牛舎に帰り、汚れきった牛舎を猛烈な勢いで糞出しする。今日は体が軽い。薬を飲み忘れていたのだ。反動は、後からやってくる。
 ローズの放牧地を電気牧柵で作り、娘を保育所から連れ帰った妻が、おにぎりを買ってきたので、牧草に腰掛けて食べる。娘は大喜びである。
 ジュンコと雅次郎は、親の母乳を飲ませた。雅次郎にとって、マサコの母乳量が足りないようだったので、シマコの乳を盗み飲みさせることに成功した。それでも物欲しそうな顔をしていたので、さらに代用乳をやった。これは大きくなりそうだ!
 
 と言うわけで、またしても帰りが遅くなってしまった。すぐに風呂に入れ、久しぶりに掃除機をかけた。こっそり弁当を食べようとしたら、眠りかけていた娘は、
「マンマ!」
と言って起きてきて、ストッケのイスによじ登り、食べる気満々である。ダメな親だな〜!寝かせるのがまた遅くなってしまった。
 
 子牛部屋が狭くなったので、無理矢理出荷した蜜四郎と茂太郎が売れた。蜜四郎は、産まれたときからからだが弱くて、一時は助からないと思われていた。辛抱強く世話をした甲斐があり、とても人懐っこくかわいい牛だったが、予想外の値で売れた(安いのだが)。茂太郎は、もう一月置きたかったが、押し出される形で出荷。平均よりかなり安かった。
 来月には、カスピ海ヨーグルトを与えて育てた子牛を出荷できると思うが、かなり期待している。