カウンセリング 

 チビどもがほ乳瓶からミルクを飲むのを慣れておらず、八雲の病院に行く時間が迫り焦った。
 こんな時も母親の素質というのは反映され、元七郎や光太郎、和三郎などは、ミルクを飲んだ後すぐに、手からエサを受け入れ、もぐもぐ食べている。反対に、神経質なユキの子供はミルクを飲むことさえおぼつかない。
 
 病院にはぎりぎり間に合って、カウンセリングを受けることができた。先生は、俺がもっとヘロヘロになっていると思ったそうだが、元気そうだと言われた。
 
 以前、大腿骨を骨折し、骨の中にステンレスの棒を刺し、アルミ製のギブスのようなものを着け、杖をついて電車に乗ったことがある。シルバーシートに座っていたら、隣の元気そうな若者ではなく、俺に向かって、シルバーシートだから席を譲ってくれと、外国人の高齢者に言われたことがある。杖とギブスを見せたら、隣の若者声をかけていたが、よっぽど元気そうに見えるのかな〜?
 
 割と短時間で話し終え、早朝覚醒の話など、肝心な話をするのを忘れていた。なんでも一人で背負い込もうとせず、援軍を呼ぶ選択肢を見つけられたのは、良くなっている証拠だと言われ安心したのだ。
 
 3日分の糞出しをした。猛烈な汗をかく。子牛たちもうれしそうに跳ね回っていた。
 
 晩飯は、くじで当たった『近江牛』のすき焼きだ。
 
 娘の背が伸び、パソコンのキーボードを自由にいじれるようになって久しい。
 俺や妻の行動をよく見ており、キーをカシャカシャと叩いて、マウスをクリックする。おかげで、パソコンの設定が変な風になり、辞書が古いATOK12に戻ってしまった。防御策を考えなければならない。