モトツボ、アカリ出産 辛抱強い娘 限界を超えた?

yonemiki2007-09-15

 朝の監視カメラには写っていなかったが、娘を保育所に送った後の映像には、モトツボの下痢便の中に子牛が落ちているのが見えた。
「ゲ〜〜〜ッ!」
大急ぎで牛舎に行き、子牛を下痢便の中から救出し、瞬間湯沸かし器のお湯で洗う。羊水に包まれているため、ツルリと汚れが落ちたのはビックリ!ヌルヌルの羊水には、そんな機能もあったのか?へその緒も、洗って消毒したら綺麗なピンク色に戻った。手の傷なんて、この際忘れるしかない!
 大きな雄子牛だ。名前は『元七郎』。
 敷きワラを敷き直し、散布用EMボカシを全身にかけて、モトツボに綺麗に舐めさせ、マッサージをしてもらう。おかげで人工初乳は哺乳瓶から元気に飲めた。すぐに立ち上がる。
 モトツボは、これまで母乳を子牛に飲ませたことがないのだが、元七郎には吸い付かせていた。しかし、やはり乳は出ていないようだ。満腹しないのでいつまでも吸っている。
 
 双子のハナエ、スミレを、新しい部屋に移動させ、掃除して元七郎を寝かせたところで、突然アカリが一次破水した。お産はまだ先だと思っていたのだが、昨夜何となく産道が下がっているような気がして繋いであったのだ。初産で、母牛の体格も小さかったので、早産で小さな子が産まれることは歓迎である。てっきり雌だと思っていたのだが、軽く引っぱって産まれた子は、小さな雄子牛だった。名前は『明里太郎』かな?人工初乳を飲ませた後、母乳に吸い付くまで辛抱強く待つ。
 娘も帰ってきて、俺が子牛の世話をしたり、糞出しをして牛舎を綺麗にしたり、産室にいたヒカリと光太郎を出して、アカリと明里太郎に入れ替えたりしている間、辛抱強く牛舎で待っていた。俺は、手を休めてしまうと、続きを出来なくなってしまうと思い、気がついたら3時まで仕事を続けていた。調子が悪いのか?不安なのである。端から見ると、シャカリキに仕事をしているように見えるが、そうではないのだ。
 
 パンをかじって昼寝する。ものすごく疲れていることを自覚した。