牛舎の壁に穴 子牛の部屋とローズの部屋計画 原稿

 幸いなことに、カズエの出産は遅れている。
 『第一花国』の娘カズエは、尻尾の切れたコジケ牛だったので、相場より20〜30万円ほど安く入手した牛だが、毎回立派な雄子牛を生んでくれる。尻尾が短いので背中のハエが追えず可哀想なので、今度義尻尾を作って取り付けてやろうと思っている。出産が遅れると、産子は雄である可能性が高く、今度も期待させられる。スタンチョンから産室に移動したので、ハエによるストレスから解放され、ゆったりしている。
 
 これから生まれてくる子牛たちを収容する部屋の環境を良くするため、牛舎の角っこに作った部屋に光りを取り入れる穴をあけることになった。ゆくゆくはパドックに出られるようにするつもりだが、南面に穴をあけることで日がさして日光浴が出来、風通しもよくなる。問題は、冬の雪と寒さを防ぎながら、部屋に光りが差し込むようにする細工だ。
 アクリル板の扉を作ろうと思うが、高価なのと、数年で変色して透明感が無くなってしまうことだ。ギブ・ミー・ポリカーボネント板!
 
 現在、切り草を作っている、あばらD型格納庫に、ローズの寝室と、ちび子牛のカーフハッチもどきを作る計画も同時進行中だ。周りの地面より低く作られたこの格納庫は、雨や雪解け水が入り込まない工夫をするのが大変である。結局、30cm厚の巨大ブロックを敷いて、その上に作ることになった。具体的に形が決まれば、着工も早い(と思う)。
 とにかく、手をつけなければ、何も始まらないのだ!
 
 台風の接近により、風雨が激しくなってきた。
 依頼されれていた原稿にようやく着手し、前半部分を書き終えた。文字数が制限されているので、かなりの校正が必要になるが、校正する元が出来ていなければ、何も始まらないのだ!