休日の過ごし方

 娘は、俺と妻を完全に使い分けており、妻にはどんなワガママも許されると思っているようだ。俺はそれほど怒ったことがないのだが、黙っていてもにじみ出すプレッシャーが娘の行動を制限しているらしい。
 何かやらかすと、まず俺の顔を見る。俺が困った顔をしていると、娘は泣きそうな顔になるので、
「プルプルプル・・・もしもし?みんなま〜るく、○×ピアノ〜〜〜。そのと〜〜〜り!」
と踊って、怒っていないことを示す。
 
 休日に、妻と二人で部屋に置いておくと、ひたすら抱っこさせた上に、片時もジッとしておらず、妻を隷従させる。チョ〜高齢出産の妻には、体力的に厳しい。
 そこで、3人で牛舎に行くことになる。200mの急な下り坂でも、転ぶことなく歩いて牛舎に行き、子牛のエサをかき混ぜてコッソリ食べたり、農業用猫をなで回したり、牛糞をつかんで投げたり・・・。自分なりに退屈しない方法を考えているのだが、親としては気が気ではない。視界から外れると、きっと何かをやらかしている。
 結局どちらかが背負うことになる。朝は、糞出し作業があるので、背負うのは妻の役目だ。糞出しは、すべての部屋を毎日やることにしたので、大仕事である。現在、軽減策を模索中である。毎日、パンツまでびしょ濡れになりながら、2時間踏ん張っている。娘を背負ってやると、娘の服までびしょ濡れになるのだ。
 
 と言うことで、今日もシャワーを浴びた後、昼寝をすることになってしまった。
 
 夜牛舎は、俺が娘を背負って親牛などを世話し、妻が子牛のエサをした。