雨漏り車 

 我が家の車は2台ともとても古い。一台は平成3年生まれのプロシード。もう一台は昭和生まれのハイラックストラックだ。全然手入れも何もしてこなかったが、最近特にいたみが激しい。
 比較的程度の良かったハイラックスまで、とうとう雨漏りしはじめた。プロシードは以前から雨漏りしてたが、最近は助手席の足下に空き缶が浮かぶくらい、水がたまってしまうのだ。
 
 2台とも買い換えなければ、ならないのだろうか?
 
 我が家には3人の人間と2匹の犬がいるので、車選びもなかなか難しいのである。
 
 プロシードは、大切な友人からの贈り物であり、乗り心地も良く、安全で快適な車だったが、税金や車検が高くて苦労した。ハイラックスは貨物なので、毎年車検である。今度はランニングコストを考えて選ばなくてはならない。一台は5ナンバーのディーゼル、もう一台は軽自動車にするか・・・。悩むところだ。
 
 妻と二人で、牛舎の部屋割り変更や、ルーティンワークの簡素化について、相談しながら仕事をした。
 俺はごく普通に、何とも思わずやっていた仕事も、傍目から見ると無駄な筋力や労力を浪費していることが多いようだ。そこら辺を改善すれば、今よりも1時間、作業が短縮できそうな気がする。
 次々と改善策が出てくるが、何しろ労力は二人分しかないので、今日できることから一つずつやっていくしかない。
 
 今日は、健康で大食いの三郎兄弟を、一番大きい子牛の部屋に移動させた。空いた三郎部屋の掃除を念入りにして、福四郎と浪三郎のコンビを連れてきた。元の彼らの部屋はすでに大きくなった彼らには狭すぎて、毎日1回の糞だしでは追いつかなくなっていたのだ。
 
 夜牛舎も、娘と過ごす時間を大切にするために、早めに終わるようにやろうと決めた。
 大汗をかきながら糞だしをし、エサとミルクは妻に任せた。妻が娘を迎えに行って帰ってくるまでに、何とか終了させることができた。
 久しぶりに3人そろって食事ができ、娘はとても嬉しそうだった。寝るときもぐずることなく、落ち着いて満足して寝ているようだった。
 
 出荷した雅太郎と和三郎は、満足のいく値段で買ってもらえた♡