背負いテッター アキコ・マユコ妊娠鑑定 休日は辛い

 早朝から目覚めた俺は、異音がするようになったパソコンを分解掃除した。買って何年も経つこのパソコンは、当時最高スペックのものを購入したため、今でも性能的に見劣りしない。たくさん溜まった埃を綿棒や歯ブラシで掻き取り、掃除機で吸い取った。分解掃除をすると、小さな部品が2個余った。こういうことに悩んでいては、うつ病がひどくなるので気にしないようにしている。そう言えば、レースをしていたころ、よくエンジンを分解整備していたが、ネジが2〜3本あまり悩んだが、いつも問題なく走り表彰台に立てていたから、大したことはないのだろう。
 
 朝から娘を背負い、牧草地にテッターをかけに行く。気温が上がり、カビてしまう前に乾燥させなければ、敷きわらにもならない。
 気温の変動に合わせ、娘の着替えをポケットに入れて出発!100円ショップで買った帽子を小さく縫い直し、あご紐までつけてもらい、大満足である。日差しが強くなると服を脱がせ、海から切りが流れてきて寒くなると、ウィンドブレーカーを着せる。俺の体温も上手に使っており、暑いと背中の間に腕を入れて風を通し、寒くなるとピッタリ張り付いてくる。
 追い風で草煙が追いかけてくるのを、俺が前傾して浴びないようにすると、娘もピッタリ前傾してやり過ごす。いつもとは違う様子を楽しんでいるようだった。時々、機械のセッティングや着替えで止まり、ゴロウやカイトと交流させながら降ろして歩かせてやるが、牧草を拾っては投げ、口に咥えて喜んでいた。
 急斜面では斜面下側に体重をかけ、クボタが地面を削りながら斜面を斜めに登り、後ろにモウモウと土煙を上げている様を見ているようだった。
 
 昼を食べて、30分だけ寝たら、すぐに獣医さんとの約束の時間だ。下痢の子牛の便を採取してもらい、保健所で検査してくれることになった。ついでに、アキコとマユコの妊娠鑑定を超音波エコーでやってもらい、2頭とも胎児が見えた!アキコは、早速妊娠牛の放牧地に移動させる。マユコはまだ成長途中なので、育成牛の群れに戻す。
 
2回目のテッターに行く。今回は一人でだ。下界は霧雨状態のようであったが、俺の草地は晴れていた。これも、娘のスーパーテルテル坊主のおかげだ。ほぼ乾燥したのだが、明日はカウンセリングを受けに行くので、ロールは出来ない。病気になると、いろいろ不便である。
 帰宅したら、妻が疲れていた。俺がいつ帰るとも判らないまま、全く寝ないで遊び回る娘に振り回されていたようだ。いろいろ相談したあと牛舎に向かったら、脱走牛達が畑の雑草を夢中で食べていた。ゲートは破られていない!馬の電牧に沿って森の中を突っ切ってきたようだ。来た道と違う経路で追い返すのは難しく、たくさん生い茂った畑の雑草の為、なかなか群全体を元の放牧地に追い返すのは苦労した。
 
 それから、切り草作り、糞出し・・・。娘も妻もハラペコである。