刈り取り 落馬 片思い

 娘が保育所で水遊びをするので、サンダルを用意することになっていたが、ネット注文がキャンセルされてしまったので、急遽妻が小さくなった靴をはさみで切り、縫い直してサンダルを作った。娘はそれをとても気に入り、保育所に着いてもなかなか脱ぎたがらなくて困った。担任の先生にも、センスがいいと誉められた。
 
 今日は、一人で朝牛舎。Qちゃんと果穂次郎は、ホルダーでミルクを飲み、そのままフードボトルの配合飼料に吸い付く練習をした。2頭とも素直に吸い付き、初日にしては大成功だった。
 生後2ヶ月の瓜三郎は、母乳を日に2回飲んでおり、配合飼料を2kgと牧草を食べるようになってきた。配合資料を食べさせるために、毎日二掴みほど口に入れてのどを撫でてやることで、ようやくここまで食べるようになったのだ。
 
 雨が降る予報だったが、水道山南の牧草刈り取り続きをやった。第一の理由は、いつまでもダラダラ牧草作業するのが面倒臭かったからだ。二番目に、太りやすい牛のためには、多少雨に当たった食味の落ちる草が大量に欲しかったからだ。三番目は、やはり面倒くさかった。
 昨日刈り取った分は、既にかなり乾燥が進んでいた。かなりの強風で、刈り取ったばかりの水分を含んだ牧草が、風で飛ばされていた。
 
 娘は俺や妻を馬に見立てて乗馬するのが好きである。横になっていると必ず馬乗りになってくる。こちらは、危険のない程度に跳ねてやるのだが、最近自分から落馬するのがブームである。落馬する方向は、彼女なりに危険のない方向を見定めている。落ちたらすぐにまたまたがってくる。
 その娘が、最近思いを寄せているのが、愛犬ゴロウである。何とかその背中に乗ろうとするのだが、簡単には乗せてくれない。俺たちがゴロウを誉めてジッとさせている間に、そっとまたがらせることが出来るのだが、ローズのように人を乗せることに慣れていないゴロウは、寝ているところにまたがりに行くとさっさと逃げてしまう。