レーキ ロール カラス 出産

 今朝は子牛に水をやった後、すぐにレーキに取りかかる。風が強いので、せっかく集めた草の列が乱れ、1回多く走らなければならないことしばしば。風の強い日は、風に真っ直ぐ集めるのがいいというが、尾根の風は巻くものだ。
 午後からロールだ。トラクターの電気系統の一部ヒューズが切れており、ロールベーラーのインジケーターが働かない。これは、ロールしている牧草が右左どちらに偏っているかを知らせるものである。最近の機械はコンピュータ制御になっているそうだが、アナログのインジケータも動かない今、俺はカンピューター制御でロールしている。時々狂って円錐台や樽型(右端)のロールが出来ることもある。
 作業中、例年よりカラスが多いのに気がつく。俺が事故ったら、1時間もあれば食べられて白骨になってしまうだろうか?待っているのかな〜?実は、刈り取りが終わった草地にはバッタが沢山いて、捕まえやすいのだ。
 
 携帯が鳴り、ナカボクが出産したことを知る。作業を中断して(それでも1ロール巻き終え、1ロールフロントにつけて持ち帰る)牛舎に直行。途中2カ所のゲートが邪魔だ!
 見た瞬間、雄だと判る大きな子牛だった。がっしりした作りの『果穂次郎』である。ナカボクをスタンチョンから外し、子牛を舐めさせる。体を敷きわらで擦った後、指を吸う気配があったのですぐに人工初乳を準備した。果穂次郎はすぐに哺乳瓶から元気よく初乳を飲み干した。
 用意してあった産室に敷きわらを敷いて移動させ、俺はロールの作業再開。日が暮れる前に49個全部ロールできた。

夜になっても、果穂次郎が母乳をんだ様子がなかったので、念のために夜中にもう一度人工初乳を飲ませに行った。