蕾太郎の出荷 娘の休み 考えること 絶壁の刈り取り

 今日は蕾太郎の出荷日だ。早起きしてエサと水を与え、念入りにブラッシングして、ちょっと長すぎる蹄を削蹄する。この子は、4代祖から安福165の9→北国7の8→安平照→照美という文句のつけようがない血統なのだが、申告するとき『4代祖安福165の9』と書くのを忘れたので、とても勿体ないことをした。(市場名簿には3代祖までしか載らない)
 家畜運搬車にも、何の抵抗もなく乗ってくれ、運転手さんに喜ばれた。高く売れて欲しい!
 
 娘は、昨夕熱を出して保育所から帰されたので、今日は休んで診療所に行くことになった。子牛の積み込みが終わり次第、ダッシュで診察券を出しにいったが、9時前なのに40人くらいの患者さんが待合室にいた。妻が娘を連れて行ったときは、さらに沢山の人が来ていたらしい。相変わらず人気の診療所だが、医師一人で大変だな〜と思う。その後の町の動きが見えてこないが、今後どうなるのだろうか?議員さん達の活躍を期待する。
 
 今日は凄く体調が悪かったのだが、子牛2頭の去勢手術をする。とても綺麗に出血もなく出来た。
 こういう調子の悪い日は、考え事をしろということか・・・?
 
 考えてばかりいても仕事が進まないので、天気予報が良い方向に変化したのを確認し、水道山を刈り取りに行く。チモシーの花粉が着き始めていて、繊維的には固くなりつつあるが、親牛達はまだまだよく食べるのだ。
 ここの絶壁ぶりはなかなかたいしたものだ。『ラバーズ』という中国の映画で、日本の男優金城?という人が走る馬上から花を摘み取ってチャンツィーに渡すシーンがあったが、ここでは愛馬ポパイに乗ってトラバースしていると、わきの花が馬上から摘み取れるほど傾斜が急なのだ。
 半分ほど刈り取ったところで、モアコンディショナーのVベルトが切れて作業中止。急いで部品屋さんに買いに行くと、しまっているのに開けて売ってくれた!
 
 遅い晩飯を食べた後、一人夜牛舎に向かう。積んである昨日の堆肥が発酵し、猛烈な湯気とアンモニアを発生させていた。大汗をかいて搬出したが、1輪車10杯ほどあった。
 ナカボクが出産しそうだったので、監視カメラの下に繋いだ。そして、人工初乳の在庫がないことに気がつく。今夜は生まれてこないことを祈るしかない。
 
 腰骨を骨折した姫は、既に家事やバイトを始めたそうだ。逞しい!さすが体育会系。