滝汗糞出し 満身創痍の機械と俺

 牛舎に向かう途中、風景に違和感があった。そちらに止まっていたトレーラーを見てみたら、右側のホイルが傾いている。よく見てみたところ、ボルト6本で止まっているはずのホイルが、たった1本の根性あるボルトでかろうじて止まっていたのだ。デコボコ道を、3トン以上の牧草を積んで走ったので、無理がかかったのだろう。ボルトを探さなければ・・・。
 
 姫達が毎日精魂込めてやってくれたので、牛達は俺一人の時よりいい環境で過ごせたようだ。しかし驚いたことに、ハエが沢山発生していた。発生源を調べたら、最近たれて片付けていなかった親牛糞にウジが湧いていた。EMを散布している子牛のところには発生していない。コロコロのウジとサナギを牛糞と共にすくい取り、発酵して高熱になった堆肥に混ぜ込んでやった。三郎部屋と産室の糞出しもしたので、汗だくになってしまった。(^o^;)
 
 連日の牧草作業で、機械も俺の体も、思いのほか傷だらけになっているのを知る。写真はテッターのタイヤだが、下の方にヒビが入り、パンク寸前だ。
 クボタのリアタイヤに着けた重り(200kg)を止めるボルトも折れてしまい、一本3000円だ。ロールベーラーのタインは、交換する暇がない。
 急斜面でトラクターを運転する俺は、右手でフレームに捕まり、尻と足をボディーに突っ張って体を落ちないように固定し(落車しかねないのだ)、ハンドルを握る左手はフリーにする。風呂にはいると、体のあちこちにこすれたり打撲した傷がある。
 現在、オチャードの開花期にあたり、花粉が猛烈に飛ぶせいか、鼻の奥が痛く、毎日ステンレスの綿棒でルゴールを塗ってもらい、吸引治療している。
 
 早刈り牧草は十分に穫れたので、今後は飽食させても太らない、放牧牛用の遅刈り乾草をとるので、気楽にやろうと思っている。