息抜き ハルゼミ イタチごっこの牧柵修理 電牧ショック

yonemiki2007-05-31

 娘は元気になったが、保育所では水疱瘡が流行っているので、体力が弱っている娘はお休みして、妻と歯の検診に行った。
 俺は、一人で牛舎作業をした後、息抜きの家庭菜園のために、先住民が残した財産である十数年物の堆肥(黒土)を運んだ。こういう土は、雑草の種が大量に含まれており、客土してすぐはひどい目に会う物だが、化学肥料の袋にも『豊作のまず手始めは土作り』と書いてあるように、良い土でないと作物を育てるのは大変であることを身にしみているので、せっせと固い重粘土の菜園に分厚く黒土を敷いた。息抜きなので、30分ほどで中止し、最後の1杯を家の近くのミニ菜園に運んだのだが、ちょっと目測を誤り、アシタバの苗1本を500kg以上の土で埋めてしまった。
 水菜と人参の芽がいっぱい出ていたのだが、ココアにメチャメチャに荒らされてしまった。ココアは、どこかに柵を作って、その中で飼うのが双方幸せにくらせそうだ。
 
 玄関前に、ハルゼミが居た。5月中旬から元気に鳴いているが、見るのは今年は初めてだ。娘にも見せてやる。

 子馬が相変わらず脱柵し、採草用の牧草を食害するので、新しく破られた柵を修理しに行く。錆びたバラ線を突き破るのだ。娘を背中に背負い、新しいバラ線で補修し、破られそうな所は、あらかじめ補強しておく。食害は想像以上に酷く、せっかくの好天続きなのに、とても刈り取る量にはなりそうもなかった。毎年、6月第1週目には好天が続くので、ここで穫れる早刈り一番草は、俺の子牛の大切なエサになっていたのだが、困った。まだ、オチャードの穂が出た始めたばかりで、とても栄養価が高く是非とも30個くらいは欲しいのだが・・・。気温が低いために、なかなか乾かず、市場に行く予定であることを考えると、ラッピングマシンを借りたり、ロールベーラーの修理が出来ていない状態では、リスクが大きすぎる。
 
 大汗をかいたので、一旦着替えに帰り、ほとんど電圧がかかっておらず、モモカに自由に破られている電気牧柵の断線箇所を補修に行く。もちろん、娘は背中である。ブヨに襲われないように、牛の側には寄らない。あちらこちら、ポリワイヤーにより込まれたステンレスが断線しており、そこを結び直していく。酷い断線箇所を結ぼうとしてビックリ!反対側からの電圧が強烈にかかっており、両手で持っていたので心臓を数万ボルトの電気が流れた。娘を背負っているのでひっくり返るわけにわけにもいかず、『電気に強い男』父は、黙ってその場を立ち去り、牛舎にいる妻に反対側の装置もスイッチを切ってもらう。
 とりあえず、これで全線電圧がかかっていることが確認できたので、安心して牛舎に帰る。
 
 元気になった娘は、どうしてこんなに可愛いんだろうと思うほど、いろいろ面白いことをやってくれる。今日は、妻のスカーフを洗濯物から取りだし、妻が使っていた通りに首に巻いて,嬉しそうに家の中を走り回っていた。
 俺が作った、鶏肉とカボチャのパラペーニョ仕立て(娘のカボチャは、パラペーニョ無し)のカボチャを千切ってやっていたのだが、待ちきれずに大きな固まりをつかんでそのままかぶりついていた。マッシュポテトも、結構喜んでいた(バター無し)。
 沢山仕事に付き合ったので、娘は疲れ切ってよく眠っている。俺の足下では、カイトが寝言を言っている。