娘の高熱

yonemiki2007-05-23

 娘の熱は、深夜には39.3度まで上がり、呼吸も速くなった。俺は睡眠導入薬を飲んでいるので、フラフラなのだが、それでも何度か目を醒ました。妻は、つきっきりで看病したようだ。大量のポカリスエットを飲ませた為、大量の小水も出たようだ。
 38度以上の熱があるのに、朝食はしっかり食べ、ワラビの煮浸しを
「美味しい!」
と言って沢山食べた。
 娘は、お父さんとは正確に言えないのに、カイト(犬)やマロン(馬)の名前はちゃんと言うことが出来る。今朝も、車の側で寝ているカイトや玄関の雑草を食べに来たマロンを指差して名前を呼んでいた。ゴロウは、ガウッになってしまうようだ。
 妻の抱っこかおんぶを要求するので、とても辛いのだろうと思うのだが、俺の顔を見てオモチャを渡したり、いい顔をしてみせるひょうきんぶりは残っていた。
 
 俺は、妻に娘を任せて牛舎に行く。いつも二人でやっている仕事を、一人でやると結構時間がかかるものだ。つまり、手伝ってくれる分、他のことに時間をかけていたのだ。今日は、糞出しは最小限度に押さえ、EMボカシを大量散布して誤魔化す。親牛用の乾草が無くなったので、いよいよトレーラーの上に乗ったソバを降ろさなければならない。フォークを持って家路につき、サクランボの根元に置いた堆肥を、ばらまいていたら、妻から早く帰るように声がかかった。結局、ずっと抱っこしていたらしい。
 娘のためにうどんを作ったが、食べずに寝てしまった。自分たち用に焼いた冷凍ピザも一緒に食べてしまい、遅刈り用の牧草地に肥料を散布しにいく。子牛のための早刈り牧草とは別に、妊娠している牛達に飽食しても太らない程度の遅刈り牧草が必要なのだ。今日はブロードキャスターの調子が悪く、800kgの肥料を散布するのに1時間もかかった。散布量を調節する部分が壊れているのだ。肥料が固まっていると、出が極端に悪くなる。かき回し棒を1本溶接して、いざ出陣と思ったが、牧草を買うことになっていた農家から電話があり、急いで取りに行くことになった。
 帰ったら、もう夜牛舎の時間だ。娘は相変わらず熱いらしい。熱は、計るのが大変なので計っていないそうだ。診療所では、喉に炎症が起きていると言われたそうだ。
 俺の帰りを待たずに、晩飯を食うように言って、一人夜牛舎に行く。モモカはまた脱走していた。肥料散布中に気がついていたが、だいたいの脱出場所が判ったので、明日にでも修理に行こう!
 メロンが発情していた。種付けが済んでいるナミコも怪しい!
 
 家に帰ると、娘は俺を見て多少元気を取り戻し、団扇を持って料理している俺の所にやってきて、仰がれて大はしゃぎだった。熱があるのだから、仰ぎすぎてはダメだと怒られる(>_<)。
 ワラビのあく抜きをして、俺たちは交替でピザを食べた。娘は、俺に絵本を渡して読ませたり、おもちゃ箱のものを一つ一つ出しては、俺に見せてくれた。
 妻は、娘の症状を、ハシカではないかと疑っているが、それらしい発疹も無い。ハシカなら、俺がハシカをしたかどうか問題になってくるが、俺は脳挫傷になったことがあるため、記憶の一部が消えており・・・。