ソバの種はあるか? 馬のレントゲン アザミ退治 電気に強いモモカ

 実は、去年の秋に収穫したソバは、脱穀する前に雪に当たったので、トレーラーにネットを敷いて倉庫に眠らせてあった。久しぶりに晴れたので外に出してみたのだが、下の方は腐っていた。これをひっくり返して乾かしたら、種は取れるのだろうか?ソバは、売るときは安いのだが、種代はとても高いのだ。我が家の規模では採算が合わないので、これを商売にする気はないが・・・。
 
 獣医さんが、マロンのレントゲンを撮りに来てくれた。枕木を4本置いた上にマロンを立たせ、横から蹄の写真を撮るのだ。現在、完全放牧状態で、畑でも乾草庫でも出入り自由の気ままな生活をしているため、ちょっと丸くなってきた。先日怪我をしたときは、もう駄目かも知れないと思ったが、結構しぶとく回復している。
 群の中では急斜面を追い回されることが多く、いつも怪我が絶え何のだが、自由放牧したら家の周りの雑草を綺麗に食べてくれるし、心静かに暮らすことが出来一石二鳥だ。今後は、畑を荒らさないために、作をはらなければならないかもしれない。
 
 いろいろ計画があるのだが、その計画の一環で堆肥が完全分解して出来た黒土の上に生えた雑草に、ラウンドアップという除草剤をかけた。大量のギシギシ(ダイオウ)の芽が出てきており、このまま使うと悲惨な目に合うのだ。余ったラウンドアップは、アザミやヨウシュウヤマゴボウ等の、しつこく牛馬が食べない雑草にかけて回った。
 果樹園の雑草を、モモカが食べていた。これまで脱走されないように繋いであり、今朝出したところだ。牧柵に電気が通っているのに、いつもいとも簡単に脱走してくれる。
 アザミ退治を心ながら、モモカを牛舎の方に追い込んでいったのだが、我が家の警備隊が激しく吠え、侵入者が来たことを知らせてくれた。
 檜山支庁から、自作堆肥舎がきちんとしたものか調べに来たらしい。我が家は周年放牧なので、堆肥が少なく周りから流れ込む雨をも受け入れる、巨大な尿溜めもあり、十分機能を果たしているはずだ。
 補助金をもらって巨大な堆肥舎を建てたのに、雨が降ると尿溜めがすぐに溢れたり、堆肥は全部野積みで、空の堆肥舎には重機が何台も置いてある所もあるのだから、そういうところを見て回るべきだと思うのだが・・・。
「規格通りに作られた堆肥舎で、そんなはずはない。」
と、堆肥舎の窪みに尿が溜まっている所があることを信じておられないようだった。尿溜めにいくパイプがすぐに詰まってしまうのだ。
 規格は時々変わっており、3面あった壁が発酵を妨げるという理由で2面に変更になり、押されてあふれるという理由で3面に再変更になったように、それほど完璧なものではないのだ。規格通りに作ったのに、屋根が飛ばされた農家もあった。
 別にその方々に文句を言っても仕方のないことなので、黙っていた。
 
 牛舎の入り口が開いていたので牛が何頭か侵入し、中を荒らしているのを発見したので慌てて駆け込み、追い出す。子牛のドアを押し開け、子牛が悪さをしていて後片付けが大変だった。