忙しい休日 植樹完了 ブヨ 野菜いっぱい カイト元気

yonemiki2007-05-20

 日曜日と平日の違いは、娘がいるかどうかである。今日は、朝から俺が娘を背負って、3人で牛舎に出かける。俺は糞出しなどをやるのだが、蜜四郎の陰嚢(中身はない)を洗い、湿布薬を塗ってやる。ついでなので、全体をブラッシングして、ガンベにガンベトールを塗ってやる。毛が生え替わる時期なので、とても気持ちよさそうだった。さらについでなので、同室の茂太郎もブラッシングする。
 作業中、ずっと娘は俺の背中である。適当に牛に手を舐めさせたり、ローズの耳を触ったりして気を紛らしたり、時々退屈して俺に馬になることを要求する。そのうち寝てしまい、俺の不注意で鉄柱に頭をぶつけて目を醒ます。牛や豚を触った手をしゃぶっているかどうかは、確認のしようがない。家に帰って洗っているが、おまじないのようなものだ。カスピ海ヨーグルトが守ってくれることを祈る。
 
 昨日休んだので、今日は元気である。大量のクレープ(娘の大好物)を食べた後、ユンボで果樹を植える予定地を掘り返し、土と腐った牧草とを混ぜる。さらに、馬糞も混ぜて全体的に根を張れるようにした後、日当たりや今後の規模拡大、受粉などを考えて植える場所を決定した。植えたのは、ブドウとリンゴだ。リンゴは自家受粉しないので、既に植えてあるリンゴの木に近いところに植えた。明日、大量の水をかけてやれば完了である。
 娘は、乳母車に乗って虫除けパッチに守られて見学である。我が家の守備隊であるゴロウとカイトは、ブヨの好きな真っ黒なので、俺たちに襲いかかる分のブヨも引き受けて可哀想だったので、首周りに虫除けスプレーをしてやる。
 
 放牧地を広げる作業が遅れているので、妊娠牛の山の上に牧草ロールを運んでやる。しばらく、3番と4番の圃場に過密放牧して、しつこい多年草を食べてもらい、現在放している放牧地の草が延びる時間をかせぐ予定だ。体と気持ちにゆとりがあったら、ソバでも植えるかも知れない。
 途中、タケノコが沢山生えているのを発見し、帽子にいっぱい採って帰る。ここのタケノコは太いのだ。
 
 一旦家に帰り、紅茶を飲んで、調味料その他を買いに出かけた。そのまますぐ、俺は娘を背負って晩飯用のアスパラを採集。その足で牛舎に直行。妻は、ビールを片手に牛舎に来た。欲張って仕事をし過ぎ、すっかり遅くなってしまったのだ。こういう時は、ビールで勢いを付けてやるに限る。
 作業を終える時刻には、すっかり星空になっていた。金星と三日月が綺麗だった。上を向いて歩くのはいつものことだが、今日も人工衛星が我が家上空を通り過ぎていった。片手にはビール。反対の手にはアスパラ。背中には娘を背負って、上を向いたまま後ろ向きに歩くのだ。それでも、星が動いているかどうかすぐに見分けがつくのは、ある種の才能だろうか?
 
 晩飯はアスパラとタケノコ、アシタバ、シイタケ入り牛肉炒め物・トマトソースがけだ。娘は、採りたての甘いアスパラやアシタバが気に入り、俺を喜ばせてくれた。採りたてのアスパラの茎は、生でも甘いのだ!アシタバの茎や葉も、自ら選んで食べてくれた。娘に野菜を食べさせることに命をかけている俺としては、この上ない幸せである。
 
 昨夜元気がなかったカイトだが、昨夜ブタ毛のブラシをかけながら、優しく話しかけてやったせいか、今日はすっかり元気になって、びしょ濡れで帰ってきた。