娘の復活 父母懇談会 雨が降る前に・・・ 牛研き 

 昨夜、苦労して薬を飲ませ、下痢の時は炭水化物系が良いというのでうどんを食べさせた甲斐あって(?)、娘は下痢も治まり平熱になった。一応保育所に連絡し、この容態で連れて行って良いか尋ねる。快諾を得たので、いそいそと連れて行く。俺と離れるとき、ちょっとだけ泣いてくれたのが嬉しかった。
 
 さて、いつもの朝牛舎である。俺はちょっと調子が悪く、なかなかはかどらない。
「父母懇談会は、Yoneちゃんが行ってもいいんだよ!○○先生と話せるよ。」
と言われたが、子育ての主体は妻で、俺は後方支援しか出来ていない。いろいろ聞かれても答えられないことばかりで、
「お父さんは、いったい何をしに来たんですか?」
と聞かれてしまったら、
「あなたの笑顔を見に来ました。」
などと答えて、追い返されるのが落ちであると言って、辞退した。
 糞出しを終えて腹が減ったころ、ようやく妻が帰ってきた。話が弾んだらしい。
 娘は、名前を呼ばれたら、手をあげて返事をするのが得意である。中には、まだ返事が出来ない子もいるらしいのだが(小さいのだからあたりまえである)、そのこの分まで
「ハイ!」
とてをあげて返事をしているらしい。今から、代返の練習か?
 今くらいの時期に、ちょっと人より出来たり、出来なかったりすることを、一喜一憂する事は無いですよと言われたそうだ。ちょっとしたきっかけで、すぐに出来るようになったりするらしい。
 
 妻にスコーンを作ってもらう間に、俺は子馬の脱走経路をバラ線で塞ぐ作業や、刃の交換中であるロータリーを乾草庫にしまい、雨の中でも作業が出来るようにした。
 
 午後から、マロンと蜜四郎の治療に来てもらった。蜜四郎は熱も引いていたが、陰嚢はまだ熱く、湿布薬を塗り直す。マロンの傷は、かなり肉が盛り上がって腫れも引いていた。
 
 休憩の後、来月出荷予定の4頭を、ブラッシングした。引き牛調教をしていないので、かなりの危険を伴う。5月市場でも、救急車が来ていたのだ。子牛といえど、300kg近い体重があるので、ちょっと油断すると大惨事になる。俺も、運古の中を引きずられた事がある。
 かなりの時間をかけて、丁寧にブラッシングし、ガンベの部分にはガンベトールをこすり込んだ。
 
 娘の体調は完全復活し、特製麻婆豆腐に大はしゃぎで食らいつき、大人1人前のご飯を平らげた。逆に心配になるのは俺だけだろうか?でも、今日の麻婆豆腐は、我ながら傑作だった\(^へ^*)=。